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Prusaが3機種を一斉更新、価格を据え置いたまま既存機もアップグレード可能に

Prusa Researchは2026年8月12日、3Dプリンターの現行3機種を刷新し、「Prusa XL+」「CORE One L+」「CORE One+(Gen 2)」として販売を始めた。ハードウェアを追加しながら価格は据え置き、既存機の所有者向けにはアップグレードキットを用意する。組立済みのCORE One+(Gen 2)とCORE One L+は即日出荷を始めており、組立済みのXL+は8月下旬に続く。

3機種に共通して入ったのは、GT1.5ベルトとノズルワイパーだ。ベルトの変更は、造形物の表面に細かい模様が繰り返し現れる現象を、広く滑らかな面ほど目立ちにくくする。ノズルワイパーは造形を始める前にノズル先端のフィラメントをぬぐい、垂れた糸や小さな塊が造形面へ持ち込まれるのを防ぐ。同社は、いずれ摩耗する部品であることを踏まえ、独自形状ではなく広く流通する汎用品をあえて選んだと説明する。自社以外の3Dプリント用品店でも買える。

最も手が入ったのはXL+だ。360×360×360mmの造形範囲はCORE One+の3倍、CORE One L+の1.5倍にあたり、同社はツールチェンジャーとして市場最大だとしている。今回はまず冷却をMK4SやCORE One系と同じ360度方式に変えた。ノズルの周囲へ均等に風を送るようになり、せり出した部分や橋渡し、細部の再現が改善する。

もう1つの改良は、自動工具交換機構INDXから持ち込まれた「ツールオフセットセンサー」だ。初期設定時に各ツールヘッドの位置を測って合わせる。多色造形や層ごとの色の切り替えでは、この精度がそのまま仕上がりに響く。従来は取り外し式のピンを使い、校正に数分かかっていた。新方式は渦電流式のセンサーを常設し、同社の説明では約20倍速い。今秋に予定するシリコーン用ツールヘッドにも対応する。

XL+ではこのほか、高流量ノズルが標準装備になった。庫内温度は最大60℃まで想定する。密閉性を高めた新しいエンクロージャーはプリンター自身の熱だけで約50℃に達し、別売の庫内ヒーターを加えると60℃まで上がる。庫内が温かく安定していると、PCブレンドや炭素繊維入りPCの大きな部品、PETGの箱状の造形物が設計どおりの寸法に近づく。ヒーターの出荷時期は未定だ。

CORE One+(Gen 2)で目立つのは、造形が始まるまでの待ち時間だ。ヒートベッドの取り付け方を設計し直し、平面を保ったまま短時間で温まるようにした。その結果、ベッド温度85℃以下で使うPLAやPETGでは、加熱を待つ「熱を吸収中」の工程そのものがなくなった。より高い温度の材料でも造形の開始が早まる。天板はCORE One Lで採り入れた着脱式に変わり、工具なしで数秒で外せる。天板下にある自動換気の機構も丈夫になった。CORE One L+は、300×300×330mmの造形範囲と庫内温度の制御、アルミ製のヒートベッドという構成を保ち、共通の2点を受け取る。

価格は据え置かれた。同社のストアではCORE One+(Gen 2)の組立済みモデルが1202.78ドル(約19万2000円)で、日本向けの価格は決まっていない。発送前の注文は、注文時期にかかわらず自動的に新版へ差し替えられる。アップグレードキットはCORE One+向けから始まり、CORE One L+とXL+向けは8月末から9月初めに順次出す。部品は個別にも売る。

同社は今後の予定もあわせて示した。高温向けの材料に対応する「HTホットエンド」は9月に発売する。オープンソースのスライサーソフトは「PrusaSlicer 3.0」として作り直し、数週間のうちにアルファ版を出す。PrusaLinkの後継「Prusa Connect Local」も開発中で、クラウドに接続せず手元のネットワークだけで動く。

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FabScene編集部

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