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ラズパイが大量展開向けOS書き込みソフトを更新、Connect自動連係に対応

Raspberry Piが、OSの書き込みソフト「rpi-sb-provisioner」の大型アップデート、バージョン2.3を公開した。多数のRaspberry PiにまとめてOSを書き込み、遠隔管理ツール「Raspberry Pi Connect」を組織全体へ展開する作業を、これまでより進めやすくする。

このソフトは、セキュアブートに対応する。セキュアブートは、正規に署名されたソフト以外を起動させない改ざん対策の仕組みだ。rpi-sb-provisionerは、これとディスク全体の暗号化を有効にしたうえで、機器を出荷前に使える状態へ整える作業を手間なく進めるために、2024年に公開された。当初はスクリプトの寄せ集めだったが、製造用のデータベースや操作の記録、Web画面を備えたシステムへと発展してきた。

今回の目玉が、Raspberry Pi Connectとの連係だ。Raspberry Pi Connectは、離れた場所から機器を管理できるツールで、多くの利用者が使っている。ただ、機器を大量に用意する場面では、1台ずつ手作業でひも付けていては間に合わない。バージョン2.3は、組織向けのRaspberry Pi Connectが持つデバイスID機能を使い、各機器に書き換えできない固有のIDを自動で与え、組織のアカウントに結び付ける。OSの更新や工場出荷時の状態への初期化を経ても、このひも付けは残る。

もう一つが、書き込むOSイメージの自由度の向上だ。従来は標準的な手順で作ったOSイメージを前提としていたが、バージョン2.3は、イメージ記述プロビジョニング(IDP)という仕組みを取り込み、ディスクの区切り方や種類を細かく指定できるようにした。所定のツール以外で作ったOSでも、構成を記述できれば書き込める。

さらに、機器ごとに固有の秘密の鍵を過度にさらすことなく暗号処理を扱える「rpi-fw-crypto」を活用する。OSへの署名に使う情報を暗号化してサーバーに固定したり、ディスク全体の暗号化に使う鍵の一部を計算したりする場面で使う。

rpi-sb-provisionerと、rpi-fw-crypto、OSイメージを作るrpi-image-genは、いずれもオープンソースとして公開されている。Raspberry Piは、産業用途から個人の利用まで、大量のRaspberry Piを扱う現場に合わせて改善を続けるとしている。

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FabScene編集部

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