
3D計測技術を手がけるSHINING 3Dが、3つの動作モードに対応したレーザー3Dスキャナー「EinScan Rigil」を発表した。PC接続なしでの独立動作、ワイヤレス接続、有線接続の3モードを切り替え可能で、最大0.05mmの高解像度と0.04 + 0.06mm/mの体積精度を備える。自動車改造業界などプロシューマー向けに設計された。価格は同社公式オンラインストアで4999ドル(約72万円 消費税、送料別)。
「EinScan Rigil」は、高速スキャンに適した19本×2のクロスブルーレーザー、ディテール重視の7本のパラレルブルーレーザー、人物や中・大型対象向けの赤外線VCSELの3つの光源を搭載している。それぞれの光源に最適化された双組のステレオカメラ&プロジェクターを採用し、対象物のサイズや素材、表面の反射特性を問わず、高精度かつ効率的なスキャンを実現する。
特にマーカーレススキャンに対応し、マーカーの設置・除去にかかる手間を省いてスキャン効率と品質のバランスを最適化している。強い日光下でもスムーズにスキャンできる高い環境光適応力を持ち、ダークで反射の多い金属表面でもスプレーなしでスキャン可能な適応性を備える。
内蔵ハードウェアは32GB DDR5 RAM、32GB eMMC、1TB SSDを搭載し、8コア2.4GHzプロセッサと6.4インチ2K AMOLEDタッチスクリーンで直感的な操作を実現する。交換可能な6000mAhバッテリーを2基搭載し、長時間の使用にも対応している。
専用ソフトウェア「EXScan Rigil」は、スキャンからデータ編集、メッシュ生成、モデル編集、エクスポート・共有まで、プロフェッショナルなワークフローを包括的にサポートする。5MPの高解像度カメラを搭載し、テクスチャー詳細を忠実に再現したフルカラーテクスチャースキャンにも対応している。同製品は自動車アフターマーケット向けに特化した3Dモデリングの実現を目指して設計されており、高速スキャン、効率的なワークフロー、省スペースでありながら高い処理能力を持つ持ち運び可能なコンピュータシステム、柔軟なデータ編集機能を備えて高品質な3Dモデルの生成を効率化する。