ソラコムは2026年9月15日、Seeedが開発するLTE-M対応のマイコンボード「Wio BG770A」の改良版「Wio BG770A v1.1」を、デバイス通販サイト「SORACOM IoTストア」で提供開始した。定価は1万4850円(税込、送料別)で、LTE用アンテナ1本と、SORACOMサービス利用料1000円分のクーポンが付く。
Wio BG770Aは、Arduino IDEでプログラムを書ける開発ボードで、低消費電力のセルラー通信であるLTE-Mに対応する。Quectel製のモデムBG770A-GLを積み、eDRXとPSMによる省電力通信、GPSとGLONASSによる測位(セルラーとは排他利用)にも対応する。基板上にGroveコネクターを4つ持ち、Seeedのセンサーやアクチュエーターをそのままつなげる。2024年12月に提供を始め、試作からシステムでの利用まで使われているとソラコムは説明している。
v1.1で変わったのは電源まわりだ。ソラコムによれば、このボードは産業設備や農業の計測器の遠隔監視、乾電池や充電式バッテリーでの長期運用、既存設備とのUART接続といった用途で使われており、電源設計についての利用者からの意見が寄せられていた。改良版ではGrove給電の回路を見直したほか、電源電圧を計測する機能と、既存設備にUARTでつなぐときにGrove-UARTコネクター経由でDC3.3Vの供給を受けられる機能を加えた。
電源の取り方は3通りになる。USB Type-C、Grove-UART(3.3V)、JST PHコネクター(DC3.4〜16V)で、後者は乾電池や充電式バッテリーでの運用を想定する。
基本的な仕様と使える関数はv1.0から変えていない。Arduino IDEの「Board Version」設定を1.0から1.1に変えるだけで、既存のスケッチは基本的にそのまま使える。ただしGroveコネクターの電源制御に関わる記述を含むスケッチは、一部見直しが必要になる場合があるという。
対応するSIMのサブスクリプションは、特定地域向けのplan-DとplanKM1、SORACOM IoT SIMのplan01s、plan01s-LDV、planX3となる。SIMは別売で、利用できるのは日本国内のみ。仕様やマニュアルはSeeedのWikiで公開している。