Stratasys medical J850
Stratasysが2026年4月、エンジニアリングチーム向けの新型PolyJetプリンターをはじめ、医療用シリコーン材料、治工具設計自動化アプリ、パウダーベッド向け新材料の4件を発表した。RAPID+TCT 2026(4月14〜16日)の会期に合わせた発表で、いずれも製造現場へのアディティブ製造の普及加速を狙ったものだ。
J850 Coreは、フルカラー機能を持つ上位機種のコストを負担できないエンジニアリングチーム向けに設計されたPolyJetプリンターだ。硬質・柔軟・透明材料や「PolyJet ToughONE」材料に対応し、大型造形トレイと高速造形モードを備える。試作や機能部品・治工具の製造を想定した構成で、予約受付は4月末までに開始される予定だ。
信越化学工業と共同開発したP3 MED Silicone 25Aは、Originシステム向けの生体適合シリコーン材料だ。ISO 10993規格に準拠し、弾力性・耐久性・耐薬品性を持つ「真のシリコーン」として補聴器・CPAPマスク・装具・義肢など患者個別対応の医療機器の少量生産を想定している。金型不要で高精度な部品を造形できる点が特徴だ。
GrabCAD PrintおよびGrabCAD Print Proに統合されるAdditive App Suiteは、trinckle社との協業で開発中の自動設計アプリ群だ。クランプジョー・シャドウボード・ドリルガイドなど産業用治工具を自動設計し、そのまま造形データに変換するワークフローを提供する。今夏後半に10種類のアプリをリリースし、Formnext 2026(11月)までに15種類に拡大する計画だ。
パウダーベッド方式向けには、Evonikの技術を採用したSAF PA12の新グレードを発表した。現行のSAF PA12と比較して総所有コストを最大14%削減しつつ、追加のライセンスやハードウェア変更なしに導入できる。強度・弾力性・寸法精度を維持したまま材料コストと造形時間を削減できるという。