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trinckleが治具設計ソフトを正式提供、CADなしで工場の道具を3Dプリント

独ベルリンのtrinckleは、工場で使う治具や工具を、CADの知識がなくても3Dプリント用に設計できるソフト「Additive App Suite」の正式提供を始めた。ベータ版として試験してきたもので、世界で試用と購入ができるようになった。Stratasysの3Dプリンター向けソフト「GrabCAD Print」にも組み込まれ、同社によれば9月22日中に一般公開する。

作れるのは、工場の現場で日常的に要る道具である。工具を置く場所を形で示すシャドーボード、部品をつかむクランプの爪、部品を運ぶためのトレー、穴あけの位置を決めるドリルガイド、ロボットアームの指、塗装のときに表面を覆うマスキングなどが用意されている。工具を撮影すると、その輪郭を型取りする機能もある。GrabCAD Printでは12のアプリとして提供される。

アプリは用途ごとに分かれ、それぞれが決まった形の道具を作ることに特化している。利用者は対象の部品のデータを読み込み、画面で条件を指定するだけで、道具の形が自動で組み上がる。trinckleは、設計作業を最大92%速められるとしている。

使うプリンターは選ばない。作ったデータは書き出して手元の3Dプリンターで印刷でき、Stratasys以外の機種や卓上機でも使える。GrabCAD Printの中では、設計した道具をそのまま造形の準備や印刷へ回せる。

価格は年額制で、1人用が1800ユーロ(約32万4000円)、3人用が4500ユーロ(約81万1000円)、10人用が1万3500ユーロ(約243万4000円)になる。30日間の無料体験があり、支払い情報を入れずに始められる。社内の設備で動かしたい企業向けに、オフラインで使える版も開発しているという。

trinckleのFlorian Reichle最高経営責任者は、3Dプリントは製造の工程を支える力を持つが、設計が壁になって機会を生かせないことが多いと述べる。製造現場の誰もが、工程の障害を印刷できる解決策に変えられるようにしたいとしている。

同社はもともと、Stratasysと組んで治具の設計を自動化する「fixturemate」を提供してきた。Stratasysは2026年4月、アプリを夏に10本で始め、11月のFormnext 2026までに15本へ増やす計画を示している。ドリルガイドとマスキングはまだベータ版の扱いになる。

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FabScene編集部

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