Waveshareが、Raspberry Pi 4とRaspberry Pi 5を6台まとめて収めるラックキット「PiRack-M6F」を発売した。自社ストアでの価格は69.99ドル(約1万1000円)。幅10インチのラックに合わせた設計で、高さは2U分を占める。各ノードに変換基板を挟むことで、映像や通信の端子をすべて前面に引き出す点が特徴になる。枠はアルミ合金製で、重量は756gある。
前面に出るポートは1ノードあたり8系統ある。4K出力に対応するHDMI、給電とUSB通信を兼ねるType-C、10M/100M/1000Mに対応するギガビットEthernet、5Gbpsで同時転送できるUSB 3.2 Gen1が2つ、USB 2.0が2つが並ぶ。Raspberry Pi 5に限り、電源ボタンとデバッグ用のUARTも前面に出る。ボタンは長押しで強制的に電源を落とし、短押しでソフトウェア的に電源を入り切りする。ラック背面には5Vのネジ端子を備える。
組み立ては、Raspberry Piを変換基板「Pi5 Connector Adapter(D)」につなぐところから始める。電源ボタンのヘッダーを2ピンケーブルで、UARTの端子を3ピンケーブルでそれぞれ結び、本体の裏面に放熱用のシリコンテープを貼って金属ブラケットにねじ止めする。ポートの位置を前面パネルの開口に合わせたうえで、ラックへ差し込む。ノードは1台ずつ着脱でき、他を止めずに1台だけ交換や増設ができる。PoEで給電したい場合は同社の「POE M.2 HAT+(D)」を載せられるが、こちらは別売になる。
同梱するのはラック本体、変換基板6枚、3ピンケーブル各6本、2ピンケーブル6本、放熱用シリコンテープ6枚、ピンヘッダー6本、ねじ一式が入る。ギガビットEthernetのスイッチは含まない。製品ページには複数のノードをスイッチでつないだ構成図が載るものの、写真は参考であり同梱物は部品表で確認するよう注記がある。Raspberry Pi本体も別に用意する。Waveshareは想定する使い方として、小規模なサーバーの設置、ネットワーク機器の集約、複数のシングルボードコンピューターによるクラスター、机上のエッジ処理ノードの4つを挙げている。
PiRack-M6F multi-node server cluster kit for Raspberry Pi 4/5(Waveshare)