
スイッチエデュケーションは5月31日、教育用マイコンボード「micro:bit」を使った作品コンテスト「たのしいmicro:bitコンテスト2025」を開催すると発表した。「作ってたのしむ」をテーマに子供から大人までを対象とし、参加費は無料となっている。
:bitは、イギリスのBBCが主体となって開発した教育向けマイコンボードで、25個のLED、2個のボタンスイッチのほか、スピーカー、マイク、タッチセンサー、加速度センサー、地磁気センサー、明るさセンサー、温度センサー、無線通信機能を搭載している。プログラミング教育必修化に伴い、小中高校での導入が進んでいる。
応募方法と審査について
応募受付期間は2025年5月31日から8月24日の23時59分まで。応募方法は、ハッシュタグ「#たのしいmicrobitコンテスト2025」を付けてXに動画を投稿し、専用の応募フォームに登録する2ステップとなっている。参加費は無料だが、必要な材料や機材は応募者が用意する。
募集部門は2つ設けられている。「Kids&Family部門」は小学生以下の子供と保護者の合計2名以上のチームが対象で、「一般部門」は中学生以上が対象となり、個人・グループ問わず参加できる。
審査は「着想がユニークであるかどうか」「ものづくりの楽しさを感じられるかどうか」「みんなを楽しませるものであるかどうか」「自分の作品が伝わりやすいよう工夫されているかどうか」の4項目で評価される。審査員にはプログラミング教育や電子工作の専門家4名が就任している。
一次審査は8月下旬に実施され、決勝大会は9月下旬にオンラインで開催される。一次審査を通過した作品の展示と、グランプリをはじめとする各賞の結果発表は、2025年10月4日・5日に開催される「Maker Faire Tokyo 2025」で行われる予定だ。
賞は、グランプリ1作品、優秀賞2作品、特別賞3作品が選ばれ、これら6作品にはMicro:bit Educational Foundation本部から作品に対するメッセージが贈られる。また、一次審査を通過しなかった作品の中からスイッチエデュケーション賞が若干数選ばれるほか、応募者の希望者全員に参加賞が贈られる。
審査員には、学校法人角川ドワンゴ学園N中等部共同スクールプレジデントの折原ダビデ竜氏、東京大学情報学環中山未来ファクトリー特任研究員の倉本大資氏、プロキッズ代表取締役の原正幸氏、乙女電芸部部長の矢島佳澄氏が就任している。折原氏は「この世に無いとっておきの発明品、見たことないような技術の使い方、物作りの楽しさが伝わってくる作品を待っている」とコメント。倉本氏は「みんなであそんで楽しめる作品、ゲーム性のある作品、さまざまな感覚を楽しませるアートっぽい作品」への期待を示している。
主催者は「作ることそのものを楽しむ、作ったものを使って楽しむ、作ったものをほかの人と共有して楽しむなど、楽しみ方にもいろいろある。日常のさまざまなものがプログラムで動いていることを知り、自分で考えたプログラムでものが動く楽しさを、本コンテストを通して多くの方に体験してほしい」としている。
関連情報
たのしいmicro:bitコンテスト2025(スイッチエデュケーション)