スマホでバイノーラル録音可能に、ASMR動画収録にも使える「美耳 USBオーディオ変換機」

ビット・トレード・ワンは6月18日、バイノーラルマイク「美耳」専用のUSBオーディオインターフェイス「美耳 USBオーディオ変換機」のクラウドファンディングをCAMPFIREで開始した。期間は7月31日まで。一般販売想定価格1万4080円(税込)に対し、超アーリー単品は9980円、セット品は2万9000円で提供している。

バイノーラル録音は、人間の耳と同じ位置に配置した2つのマイクで録音する手法で、ヘッドホンで再生すると立体的で臨場感のある音響体験ができる。ASMR動画の制作などで広く使われている。

本製品は、6.3mmプラグ出力のバイノーラルマイク「美耳」をUSB Audio信号に変換し、スマートフォンやPCでのバイノーラル録音・配信を可能にする小型オーディオインターフェイスだ。USB Type-Cケーブル1本で接続でき、複雑な配線を不要にする。

同社は2022年に「美耳」をクラウドファンディングで発表し、1000台以上を販売してきたが、スマートフォンでの利用に関する問い合わせが多く寄せられていた。現代の配信環境においてスマートフォンでの利用需要が高まっていることを受け、専用のUSBオーディオインターフェイスを開発した。

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192KHz/32bit対応の高音質仕様

美耳 USBオーディオ変換機は、C-Media製USBオーディオコーデックIC「CM6646」を採用し、USBオーディオクラス2.0に対応している。最大192KHz/32bitの高解像度オーディオフォーマットをサポートし、ASMRに必要な繊細な音をクリアに録音できる。

パネル面のボタンでマイクゲインの調整が可能で、録音中でもワンタッチで音量を上下できる。ハードウェアマイクループバック機能により、録音音声をデバイスを通さず直接モニターでき、遅延のないモニタリングを実現する。USBDACも内蔵し、接続先デバイスの音を3.5mm端子からイヤホンで聞くことも可能だ。

サイズは52×44×19mm、重量約200gのコンパクト設計で、外出先や旅行先での録音にも対応する。電源はUSB Type-C経由でバスパワー供給されるため、別途電源は不要だ。

対応機種については、Android端末での外部ステレオ入力録音という特殊な用途のため、すべての端末での動作は保証されていない。同社では動作確認済み機種リストを公開している。Lightning端子のiPhoneはサポート対象外だが、iPhone 15シリーズ以降はUSB Type-C端子を搭載しているため、直接接続が可能だ。

付属品はUSB Type-C to Cケーブル(50cm)とUSB Type-A to Cケーブル(1.5m)で、録音に必要なケーブルがすべて含まれる。10月の発送を予定している。

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FabScene編集部

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