スイッチサイエンスがピンセット型測定器とUSB-C対応はんだごてを発売、4000円以下で電子部品を自動識別

FabScene(ファブシーン)| テクノロジーの「現場」を記録するメディア

スイッチサイエンスは2025年9月10日、ALIENTEK製のピンセット式LCRメーター「LT1」とスマートはんだごて3種類を発売した。LT1は3960円で、電子部品を挟むだけで抵抗やコンデンサー、コイルを自動識別して数値を測定できる。はんだごては6050円で、USB-Cケーブル1本で給電可能な携帯性に優れた設計となっている。

「LT1」は小型のピンセット型測定器で、電子部品の種類を自動で判別して正確に測定する。従来のテスターとは異なり、交流の正弦波を使って電圧と電流の関係から詳細な値を算出する。測定結果は内部ストレージに保存でき、後でパソコンで確認できる。重力センサーにより画面が自動回転し、マグネット内蔵で金属面に取り付けて収納できる。

スマートはんだごて「T90A」「T90B」「T90C」は、いずれもUSB Type-C接続で電源供給する携帯型の製品だ。本体にOLEDディスプレイを内蔵し、温度設定や動作電圧設定が可能。PD3.1規格に対応し、接続したアダプターの最大出力を認識して加熱出力を自動調整する。

用途別に選べる3種類のはんだごて

3種類のはんだごては、こて先のサイズと最大出力が異なる。「T90A」は最も細いこて先T210を採用し、小型部品の手実装に適している。「T90B」は中間サイズのこて先T245で汎用性が高く、「T90C」は最も太いこて先T65で130Wの高出力を実現し、大型基板や部品のはんだ付けに対応する。

LT1の主な機能として、電子部品の測定に加えて電圧測定や信号発生器機能も備えている。信号発生器では矩形波、正弦波、三角波、階段波をカスタマイズして出力できる。励起信号の周波数やレベルも測定対象に応じて選択可能だ。

ALIENTEKは2012年に設立された中国広州市の企業で、組み込み開発プラットフォームやスマート機器、IoT分野の製品を手がけている。製品は東南アジア、ヨーロッパ、米国に輸出されている。

各製品の価格は、LT1が3960円、はんだごて3種がいずれも6050円(いずれも税込)。スイッチサイエンスのウェブショップで販売している。

関連情報

プレスリリース

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!