モジュラー設計採用の100W CO2レーザー加工機「Tyvok K1」、Kickstarterに登場

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Tyvokが開発した100W CO2レーザー加工機「Tyvok K1」が、クラウドファンディングサイトKickstarterでキャンペーンを開始した。モジュラー設計により作業エリアの拡張が可能で、事前調整済みの光学系により、納品後すぐに使用できる設計となっている。

Tyvok K1は、Yongli社と共同開発した100W CO2レーザーチューブを搭載。18カ月のグローバル保証が付属する。Ruida社との共同開発によるDSPコントローラーを採用し、従来のダイオードレーザーからCO2レーザーへの移行を容易にする設計となっている。

作業エリアは800×400mmから最大1200×2000mmまで3段階で拡張可能。モジュラー設計により、Y軸の延長や出力のアップグレードにも対応する。半密閉型設計を採用し、デュアルチャンネル排気システムにより、彫刻時の視認性確保と切断時のエッジ品質向上を実現している。

主要機能と仕様

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加工例(画像出典元:メーカーWebサイト)

X軸は最大1000mm/秒の速度で動作し、デュアルスクリューY軸により大判材料や長時間の生産運転でも精度と信頼性を維持する。45mmから220mmまでのオートフォーカス機能を搭載し、厚い材料や大型オブジェクトの加工にも対応。150リットルのエアアシスト機能により、微細な彫刻から強力な切断まで、用途に応じたエアフローの調整が可能。

5インチの高解像度タッチスクリーンを搭載し、14言語に対応。Wi-Fi接続によるワイヤレスファイル転送とリモートジョブ管理機能を備える。ソフトウェアは、LightBurn、RDWorks(無料)、Tyvok Studioに対応している。

オプションとして、ロータリーアタッチメントと360度チャックロータリーを用意。ボトルや缶などの円筒形や不規則な形状への彫刻が可能。さらに、外部チラーの接続にも対応し、長時間の連続運転時でも最適な温度を維持できる。

本体サイズは機種により異なり、緊急停止ボタン、過負荷保護、ブレーカーなどの包括的な安全機能を搭載。動作温度は記載されていないが、光学系、冷却系、制御システムは工場で調整済みで、開梱後すぐに使用可能な設計となっている。

価格は、55W仕様が2499ドル(約37万円)から、100W仕様のK1 Proが2999ドル(約45万円)から、最大サイズのK1 Max(1200×2000mm)が4899ドル(約73万円)から。出荷は2025年12月を予定している。

関連情報

Tyvok K1 – Kickstarterプロジェクトページ

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