航空計器を3Dプリントで再現、重力で動く姿勢指示器キーホルダー

FabScene(ファブシーン)

MakerWorldユーザーのfanaが、航空機の姿勢指示器(Attitude Indicator)を模したキーホルダーを制作し、3Dモデルを公開した。ベアリングと鋼球を使った構造により、傾きに応じて内部のダイヤルが動き、実際の航空計器のように機能する。

姿勢指示器は「人工水平儀」とも呼ばれる航空計器で、パイロットが地面に対する機体の姿勢を判断するために使用される。暗闇や嵐の中での飛行時に特に重要な計器だ。

制作者のfanaは、パイロット免許を取得した友人のために当初このモデルを設計したという。2D版のため上昇や降下は表示されないが、左右の傾き(ロール)を視覚的に示すことができる。完全に垂直な面でなくても動作し、制作者は実際の航空機内でテストを行い、離陸時の旋回角度を確認できたと報告している。

ベアリングと鋼球による重力駆動機構

構造はMR52zz深溝玉軸受、2×6mmステンレス鋼ダウエルピン、6mmステンレス鋼球を使用している。内部のダイヤルにベアリングと鋼球を組み込み、重力によって常に水平を保つ仕組みだ。

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ベアリングと鋼球を組み込んだダイヤル部分(画像出典元:MakerWorld)

モデルは現在AMSマルチマテリアルシステム対応版のみ公開されているが、制作者はAMSを使用しないバージョンの制作も検討しているとしている。オプションとして、IKEAのフォトフレームから切り出した透明アクリル板を表面に配置することで、より完成度の高い外観にすることも可能だという。

3Dモデルファイルと部品リスト(BOM)はMakerWorldで公開されている。

関連情報

2D Attitude Indicator(MakerWorld)

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