音声でアート生成するE Inkキャンバス「Fraimic」、Kickstarterで1億2200万円超を調達

FabScene(ファブシーン)

米Fraimicが、音声で操作できるE Inkキャンバス「Fraimic」のクラウドファンディングをKickstarterで実施している。2025年10月7日時点で目標額150万円に対し1億2200万円超を調達し、1386人から支援を集めている。キャンペーン期間は2025年10月23日まで。

Fraimicは、カラーE Inkディスプレイを搭載したスマートキャンバス。フレームの縁をタップして音声で指示を出すと、AIが生成したアート作品を数秒で表示する仕組み。アプリ不要で、インターネット接続なしでも画像のアップロードが可能だ。

数年間駆動する大容量バッテリー搭載

バッテリー容量は1万mAhで、一般的なE Inkフレームの2倍。画像表示中は電力を消費せず、画像切り替え時のみ電力を使用するため、数年間の駆動が可能だという。USB-C端子で充電する。

ディスプレイはバックライトやブルーライトを発せず、自然光を反射して表示する方式のため、目への負担が少ない。既存のフレームに組み込むことができ、市販フレームにも対応する。

操作方法は2通り。音声で指示を出してAIでアートを生成する方法と、専用Webページから画像を直接アップロードする方法がある。ローカルモードではインターネット接続なしで端末から直接画像を転送でき、クラウドサーバーを経由しないためプライバシーが保護される。

音声操作のデモンストレーション (出典: Kickstarterプロジェクトページ)

スタンダード版とラージ版の2サイズ展開

製品はスタンダード版(14×18インチ、約35.6×45.7cm)とラージ版(24×36インチ、約61×91.4cm)の2サイズを展開。早期支援者向け価格はスタンダード版が279ドル(約3万9000円)から、ラージ版が699ドル(約9万8000円)からとなっている。

開発チームは自動車、製造、民生電子機器、クラウドコンピューティング、無線通信分野で合計30年以上の経験を持つという。プロトタイプは既に完成しており、2025年5月にキックオフ、8月に製造パートナーを選定、9月にWebサイトとKickstarterを開始した。2026年春の出荷を予定している。

配送は世界各国に対応。アジア地域へのスタンダード版の送料は30ドル(約4200円)、ラージ版は90ドル(約1万3000円)。関税は購入時に計算される。


関連情報

Fraimic: A Smart E Ink Canvas That Turns Your Voice Into Art – Kickstarter

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