Interface 2026年1月号発売、特集は「AIで異常検知」 ESP32でPLCプログラミングの別冊付録も

FabScene(ファブシーン)

CQ出版は2025年11月25日、月刊誌「Interface」2026年1月号を発売した。特集は「AIで異常検知[時系列データ / 画像 / ログ]」で、製造業や交通、物流、農業、ヘルスケアなどを支援するための異常検知技術を解説している。別冊付録として「ESP32ではじめる!PLCプログラミング」が付属する。

時系列データ、画像、ログの3領域でAI異常検知を解説

特集は3つの領域に分かれている。時系列データ編では、製造現場で重要なモータ回転の異常検知に焦点を当て、ST社のAIツール「NanoEdge AI Studio」を使ったSTマイコンへの実装と自力実装の比較を紹介する。また、Raspberry PiでTensorFlow Liteの学習済みモデルを開発し、INT8量子化やルネサスのe-AI Translatorを用いてArduino UNO R4やRL78/G23、Raspberry Pi Picoへ移植する手法も解説している。NASA公開の人工衛星データセットを用いたLSTM(長・短期記憶)モデルによる異常検知の試行も含まれる。

画像編では、生成AIの言語モデルを活用してベテラン作業者の暗黙知を言語化し、異常検知に応用する手法を紹介する。OpenAI APIとGoogle Colabを用いた環境構築から、画像や音声、センサー値を文字列に変換して解析するアプローチを体験できる。PatchCoreなどの異常検知アルゴリズムの基本解説や、少量の正常画像データから異常画像を生成して学習済みモデルをトレーニングする方法、商用利用可能なオープンソースライブラリAnomalibの研究も掲載されている。

ログ×LLM編では、ログファイルや観測データ、ドキュメントなどテキスト形式のデータを対象としたローカルLLMによる異常検知の応用を探る。

別冊付録はESP32とOpenPLCで学ぶPLCプログラミング

別冊付録「ESP32ではじめる!PLCプログラミング」は、製造現場からDIYまで幅広く使われる機械制御用コンピュータPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)を、ESP32マイコンとオープンソースの開発環境OpenPLCを用いて学ぶ実践ガイドだ。プリント基板交換券も付属する。

次号の2026年2月号は2025年12月25日発売予定で、特集は「MCP入門&事例集[LLMの外部接続プロトコル]」を予定している。大規模言語モデルの能力を拡張する共通インターフェース「Model Context Protocol(MCP)」を解説し、為替予測AIチャットや群ロボット制御、SwitchBotによる家電操作などの事例を紹介する。別冊付録は「コンピュータ手帳2026」となっている。

関連情報

Interface 2026年1月号(CQ出版)

CQ出版
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