つないで10分でAI推論ーースイッチサイエンス、Sony IMX500搭載のArducam製AIカメラ2製品を販売開始

FabScene(ファブシーン)

スイッチサイエンスは、Arducam製のエッジAIカメラ2製品の販売を開始した。いずれもSony製のAIセンサー「IMX500」を搭載し、事前学習済みモデルを集めたArducamの「AI Model Zoo」を利用できる。

IMX500は、画像処理とAI処理をワンチップ化したインテリジェントビジョンセンサーだ。カメラ側でAI推論を完結できるため、ホスト側の処理負荷やデータ転送量を抑えられる。解像度は1230万ピクセルで、Arducamによると開封から推論を実行するまで約10分で始められるとしている。

「オールインワン Raspberry Pi AIカメラキット」は、Raspberry Pi AI CameraとRaspberry Pi Compute Module 5(CM5)を一体化した製品だ。PoEまたはUSB-Cで給電でき、産業用途を想定したエッジAIカメラとして設計されている。価格は7万1280円(税込)となる。

「UVC AIカメラモジュール」は、USB接続で利用できるAIカメラモジュールだ。UVC(USB Video Class)規格に準拠しているため、WindowsやLinuxでドライバをインストールせずに使用できる。USB 3.2 Gen 1に対応し、USB 2.0ホストとも互換性がある。価格は3万9270円(税込)となる。

両製品とも、SonyのAIプラットフォーム「AITRIOS」に対応している。ArducamのAI Model Zooには物体検出や画像分類などの事前学習済みモデルが用意されており、すぐにエッジAIアプリケーションの開発を始められる。また、ArducamのAIモデルコンバーターを使えば、PyTorchやKerasで作成したモデルをIMX500向けに変換することも可能だ。


関連情報

オールインワン Raspberry Pi AIカメラキット(スイッチサイエンス)

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!