Arduino App Lab 0.3.2公開——AIモデル選択機能やテルミンシミュレーターなど新サンプル追加

FabScene(ファブシーン)

Arduinoは2025年12月22日、Arduino UNO Q向け開発環境「Arduino App Lab」のバージョン0.3.2を公開した。AIモデルの選択機能、依存関係の自動管理、ターミナルエミュレータ統合などの機能強化に加え、テルミンシミュレーターやLEDマトリックスペインターなど6種類の新サンプルを追加した。

Arduino App Labは、Arduino UNO Q向けのビジュアルプログラミング環境だ。Bricksと呼ばれるブロックを組み合わせてアプリケーションを構築できる。

バージョン0.3.2では、Windowsユーザーで発生していたアップデート処理の停止問題を修正した。アップデートチェックのリトライ機能と詳細なエラーメッセージを追加し、重要な修正を除いてアップデートをスキップできるようになった。

依存関係の管理も自動化された。スケッチに必要なライブラリを自動でインストールする機能を搭載し、実行前にBricksの必須パラメータが設定されているかチェックする仕組みも加わった。また、AIモデルの選択機能も追加された。新しいモデルカードでBricksの詳細を確認でき、特定のBricksに使用するAIモデルを選択できるようになった。

エディタ面では、新規作成したフォルダや空のフォルダ内でもファイルを作成できるよう修正。デスクトップ版ではフッターからターミナルエミュレータを起動し、Arduino UNO QのLinuxコンソールに直接アクセスできるようになった。

複数のボードを接続している場合やネットワーク上のボードを選択する際の操作性も改善し、接続失敗時にはハードウェア接続の確認を促すエラーハンドリングを追加した。

新サンプルは6種類。クラウドベースの言語モデルで物語を生成する「Bedtime story teller」、カーソル位置を音程と音量にマッピングしてPythonで音を生成する「Theremin simulator」、物体検出で遊ぶ「Object hunting」、ファンの振動を監視する「Fan vibration monitoring」、LEDマトリックス用のアニメーションフレームを設計してC/C++コードとしてエクスポートできる「LED matrix painter」、電子部品を飛び越えるエンドレスランナー「Mascot jump game」が追加された。

GitHubリポジトリも新たにオープンソース化されている。

関連情報

Arduino公式ブログ
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