
Raspberry Piは2026年2月5日、「Raspberry Pi 500+」をBBC Microcomputer System(BBC Micro)風の外観にカスタマイズしたプロジェクトを公開した。ベージュ色の筐体と特徴的な赤いファンクションキーで、1980年代のイギリスの教育用コンピュータを再現している。
BBC Microは、1981年にAcorn Computersが製造したパーソナルコンピュータで、イギリスの一世代にコンピュータの使い方を教えた。8ビットCPU(2MHz)を搭載し、16KBメモリのModel A(当時299ポンド)と32KBメモリのModel B(当時399ポンド)の2つの主要バリアントがあった。イングランド銀行のインフレ計算機によると、Model Bは現在の価値で約1600ポンドに相当する。高価だったにもかかわらず、150万台以上を販売し、当時のイギリスのほぼすべての学校に設置されていた。
Raspberry PiのCEO兼共同創設者であるEben Upton氏自身がBBC Micro(通称「Beeb」)でコンピュータの世界に入ったこともあり、Raspberry Pi 500+をBBC Micro風にする今回のプロジェクトは、イギリスのコンピュータ史40年への敬意を表すものとなった。
カスタマイズは、Raspberry Pi 500+の分解から始まった。Raspberry Pi 500+はSSDをアップグレードできるよう分解可能な設計となっている。プライマーを塗布した後、RAL 1001 Beigeエナメルスプレーペイントでベージュ色に仕上げた。
BBC Microの最も特徴的な外観要素の1つが、明るい赤色のファンクションキーだ。これらはBBC BASICコマンド(RUN、LISTなど)用のプログラマブルマクロで、鮮やかな色により「強力な機能を持つ」という印象を与えた。Raspberry Pi 500+はカスタマイズを前提に設計されているため、付属のキーキャップ取り外しツールを使ってキーキャップを簡単に交換できる。Signature Plasticsが高品質なキーキャップを提供し、数分で変身が完了した。

Raspberry Pi 500+は、クアッドコア2.4GHzプロセッサ、16GBメモリ、256GB SSDを搭載したオールインワン型PCだ。これは1981年当時、典型的な学校に配備されたBBC Micro全台を合わせた処理能力をはるかに上回る。処理速度は約100万倍、メモリは50万倍以上、ストレージは数百万倍という規模となっている。
なお、今回のBBC Micro風カスタマイズモデルは、Raspberry Pi社のToby Roberts氏が個人的に製作したもので、製品として販売される予定はない。通常のRaspberry Pi 500+は260ドルから販売されている。
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