
1981年に登場した初代IBM PCは、パーソナルコンピューターの代名詞だった。そのデザインを手のひらサイズに再現し、小さなOLEDディスプレイで実際にプログラムを動かすデスクトップオブジェが、MakerWorldで公開されている。
制作者のchrismaddahl氏が設計したこのミニチュアPCは、ESP32 DevKit V1(30ピン、Elegoo製USB-C版)と1.3インチOLEDディスプレイ(SH1106ドライバー、128×64ピクセル)で構成される。ケースとモニター部分はOnShapeで設計した3Dプリント部品だ。本体前面には赤色LEDを1個配置し、HDDのアクセスランプを再現している。
表示モードは4種類ある。ターミナル画面にランダムなコマンドがスクロールする「Hacker」、日本語の文字が画面上部から流れ落ちる「Matrix Rain」、CPUどうしが対戦するPong、同じくCPUが操作するSnakeだ。20秒ごとに自動で切り替わり、間隔はスケッチの定数を変更すれば調整できる。
注目したいのは、制作者が「3Dモデリングとプリント、電子工作は得意だが、コーディングはまったく分からない」と公言している点だ。4つのデモプログラムはすべてGemini Proとの対話で生成したという。Arduino IDEでESP32にフラッシュするスケッチとして動作し、1日中稼働させても問題なく動いていると報告している。3Dモデルの設計と電子工作の実装力があれば、コードはAIに任せてプロジェクトを完成させるという制作スタイルは、今後のMakerコミュニティでより一般的になるだろう。
3Dデータ(STL)とArduinoスケッチはMakerWorldから無料でダウンロードできる。

