1万5800円でCPUの中身を全部理解、ロジックICだけで組む3bit自作CPUキット「TTM3」をビット・トレード・ワンが発売

FabScene(ファブシーン)

ビット・トレード・ワンが、論理ゲートからCPUを組み立てるはんだ付けキット「TTM3」を2026年3月23日に発売した。市場想定売価はキット単体が1万5800円(税抜)、日経BPの解説書『創って学ぶCPUの基本』を同梱した書籍セット版が1万8800円(税抜)。設計はみやこ電子工房の檀上京之介氏が手がけた。

TTM3はロジックICだけで構成された3bit CPUの学習キットだ。マイコンやFPGAといったブラックボックスを使わず、ALU(演算論理装置)、レジスタ、制御回路というCPUの基本構成要素を純粋な論理回路で組み上げる。完成したCPUには機械語を入力して実行でき、演算結果はRGB-LEDの点灯で確認できる。

レジスタは演算数(A)、被演算数(B)、出力(C)、プログラムカウンタの4つ。命令はNOP、ADD、XOR、AND、OR、IN、OUT、JMPの8種類で、1プログラムあたり最大8命令を格納できる。アドレス空間は4bit幅、CPI(1命令あたりのクロック数)は2クロック。手動クロックと自動クロックを切り替えられるため、1ステップずつ動作を追いながら学ぶ使い方にも対応した。RAMの内容はCR2032ボタン電池でバックアップされ、電源を切ってもプログラムは保持される。

基板サイズは170×120mmで、前モデルの8bit CPU学習キット「TTM8」(130×210mm)より面積が小さい。はんだ付けの作業時間は3〜4時間を想定しており、TTM8の5〜6時間から短縮された。電源は5VのUSB給電で、消費電流は約500mA。PCのUSBポートでは電流が不足する場合があるため、1A以上のUSB ACアダプタかモバイルバッテリーが必要になる。

連動書籍の『創って学ぶCPUの基本』(日経BP、2026年3月中旬発行予定)は、3bitプロセッサを設計しながらCPUの仕組みを解説する内容で、キットと合わせて理論と実践の両面から学べる。組立説明書と取扱説明書はWeb上でも公開される。

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プレスリリース
みやこ電子工房 TTM3

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