IKEAの手回し昇降デスクをドリルとESP32で電動化、改造費は約8000円

FabScene(ファブシーン)

手動クランク式のスタンディングデスクは、昇降のたびにハンドルを回す手間がある。座った状態で動かすのは難しく、結果として高さを固定したまま使い続けてしまいがちだ。Mos氏はFacebook MarketplaceでIKEA「TROTTEN」デスクを約100ドル(約1万6000円)で入手し、約50ドル(約8000円)の部品代で電動スタンディングデスクに仕上げた。

着目した点は、TROTTENのクランク穴が6mm六角穴であることだ。手持ちの12VコードレスドリルのチャックはParkside製のものがたまたま同じ6mm六角型で、ドリルを分解してモーターとギアボックスをそのまま流用できた。しかしギアボックス付きモーターの起動電流は大きく、電源に直結すると過電流保護が働いてしまう。そこでモータードライバーを介してPWMでソフトスタートさせ、起動時の電流スパイクを抑える構成にした。

高さのトラッキングには、1回転20パルスのインクリメンタルエンコーダーを使う。A/Bの2チャンネル出力の位相差で回転方向を判定し、相対的な位置を計算する。絶対位置を確定するため、デスク最下点にマイクロスイッチを2つ並列に取り付け、ホームポジションとリミットスイッチを兼用させた。

制御にはESP32を使い、Wi-Fiで静的IPアドレスに接続するWebインターフェースを用意した。手動の上下・停止・ホーミングのほか、3つのメモリポジション登録機能を持ち、登録内容は電源を切っても保持される。デスク裏面に取り付ける物理ボタンとOLEDディスプレイも3Dプリントのケースに収めており、誤操作防止のためボタンにはリップを設けている。

CADデータ・コード・回路図一式はElement 14コミュニティで公開されている。

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