
写真や動画をホログラムに変換して飾れる家庭向けフォトフレーム「musubi」を、ホログラフィックディスプレイ専業メーカーのLooking Glassがクラウドファンディングサイトで先行受注している。アーリーバード価格は109ドル(約1万7000円)から。
musubiに写真や動画(30秒まで)を読み込むと、PCまたはMacにインストールする無料ソフトウェアが機械学習を使って1枚の平面写真から奥行きのある3D空間を自動生成し、ホログラムとして本体に転送する。処理はすべてローカルで完結し、クラウドへのアップロードもサブスクリプション料金も発生しない。変換済みのホログラムはUSB-Cで転送し、最大1000枚保存できる。
動画の場合は、タイムライン上の任意のフレームを選んでホログラムとして切り出す形式だ。再生中はその瞬間でフリーズし、立体映像として保持される。背景を残すか除去するかはソフト側で選択できる。Wi-FiもBluetoothも搭載していないため、コンテンツの追加や変更はUSB-C接続時のみ行う設計となっている。
本体には2000mAhのバッテリーを内蔵し、無線で最大3時間の再生ができる。スピーカーも搭載しているので、動画ファイルの音声もそのまま再生される。向きは縦向き固定で9:16比率に最適化されている。
表示技術はLooking Glass独自の「Hololuminescent Display」(HLD)と呼ばれるもので、世界各国で特許を取得・申請中だという。同社は2014年創業で、大型ホログラフィックサイネージや開発者向けのlight fieldディスプレイを手がけてきた実績を持ち、musubiはそのコンシューマー向け初製品に位置づけられている。
技術的な背景を持つユーザー向けには「シークレットメニュー」も用意されており、ガウシアンスプラットやNeRF、フォトグラメトリーで生成した3Dデータを直接読み込める。Unity、Unreal Engine、Blender、Adobe Premiere Proなどのプラグインも無料で提供される予定で、デジタルサイネージ向けに大型HLD製品を検討している企業が事前評価に使うこともできるという。
出荷は2026年6月を予定。母の日向けの限定早期出荷枠(1台198ドル、約3万1000円)も設けられており、こちらは2026年4月末から5月初頭に航空便で発送される。5台セットのバンドルは495ドル(約7万9000円)。

