
フィルムカメラの巻き上げレバーを模した機械式ワインダーと大型光学ファインダーを持つデジタルカメラ「Rewindpix」を、大手テック企業出身のXiao Liu氏が立ち上げたスタートアップがKickstarterで先行受注中だ。スーパーアーリーバードはカメラ本体のみ(Solo)が99ドル(約1万6000円)、ストラップ付きキット(Kit)が119ドル(約1万9000円)で、いずれも通常価格199ドル(約3万2000円)の約半額に相当する。出荷は2026年6月を予定している。
Rewindpixのコンセプトは「写真を撮る体験そのものに価値を戻す」ことだ。1枚撮るたびにワインダーをひと巻きして次のコマに送る操作をデジタルで再現し、スマートフォンで連写する感覚とは異なる「決定的瞬間をじっくり狙う」行為を促す設計になっている。
撮像素子はソニー製1/3.06インチ13MPのCMOSセンサーで、4G2P(ガラス4枚+プラスチック2枚)のレンズと組み合わせる。シャッタースピードは1/60秒を基準に最適化されており、手ブレを起こしにくい安全域で撮影できる。光学ファインダーは0.78倍の倍率を持つ。
画像処理はアプリとの組み合わせが前提だ。本体内蔵のWi-Fiホットスポットに接続するiOS/Androidアプリ「Rewindpix App」には36種類のプリセットが用意されており、フィルムグレイン・ライトリーク・ビンテージテクスチャなど複数パラメーターを組み合わせて独自の「フィルム」を作成できる。作成したフィルムはカメラ本体にロードして、スマートフォンなしで単体使用するインカメラモードにも対応する。撮影後はアプリからSNSへの直接共有が可能だ。

創業者のXiao Liu氏は大手テック企業で10年以上キャリアを積んだ後、独立してRewindpixを立ち上げた。2008年に購入した初代カメラ(Agfa Optima)で写真の楽しさを知ったことが原体験として語られており、「デジタル最適化の罠から逃げ出したかった」というコンセプトの背景がクラウドファンディングページに詳述されている。
筐体は3mm厚のPVCハウジングで構成されており、カラーはSand Dune(ベージュ系)とMoon Rock(ブラック)の2色から選べる。なお、キャンペーンはSynergy Marketingがクラウドファンディング運営を担当しており、プロジェクト実行者はRewindpixチームである。

