ラズパイZero 2Wを2003年発売のiPodの筐体に詰め込んだ自作音楽プレイヤー

FabScene(ファブシーン)

インダストリアルデザイナーのpotatojemsas氏が、2003年発売のiPod(第3世代)の筐体にRaspberry Pi Zero 2Wを組み込んだ自作音楽プレイヤー「PiPod 3G」の動作プロトタイプをr/raspberry_piに公開した。

iPod第3世代は、前面をすべてタッチパネルで統一した独特のデザインが特徴のモデルだ。氏はこの筐体の形と操作感を現代のハードウェアで再現しようと、ここ数ヶ月をソフトウェアとハードウェアの開発に費やした。

ソフトウェアはPythonで書かれており、バックエンドのPlexサーバーからの音楽ストリーミングに対応するほか、曲・アルバム・アーティスト・プレイリスト単位でのオフライン保存も可能だ。UIはPillowライブラリでレンダリングされており、オリジナルのピクセルを実測して2倍サイズに拡大したChicagoフォントを使用する。再生プレイヤーはmpvで、その上にiPod風のNow Playingスクリーンを重ねている。

タッチコントロールは、3Dプリントした基板に手切りの銅テープパッドを貼りつけ、MPR121タッチセンサーICに接続する手作り実装だ。現在は専用カスタム基板を発注済みで、ボタンのバックライトとしてSK6812-EのARGB LEDも搭載予定だという。ディスプレイは2インチの320×240 SPIパネルで、オリジナルの160×128より解像度が高いが、その分フォントのドット角が丸みを帯びてしまうため、次バージョンではビットマップフォントを自作する予定だ。

電源は2300mAhのLiPoバッテリーとWemos D1 Miniのバッテリーシールドで管理しており、Wi-Fi接続とBluetooth音声ストリーミングを同時使用した状態で約3時間の連続再生を確認している。ラズパイ内蔵のBluetoothはWi-Fiとの干渉が出たため無効化し、代わりにTP-Link UB500 BluetoothドングルをラズパイのUSBテストパッドに直接はんだ付けして使っている。

今後の計画として、LiPo充電回路・電圧レギュレーター・燃料ゲージを備えた電源管理専用の基板設計、底部へのスライダー式電源スイッチの移設、上部へのi2s DAC搭載とヘッドフォンジャックの追加を挙げている。BluetoothキーボードやUSBキーボードを接続すれば、320×240の小型画面付きLinux PCとしても機能するという。

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