家族の血糖値を一目で把握したい——糖尿病管理は周囲にも常にストレスを与える。GitHubユーザー名mattack65氏(reddit上はNewPlayer1Try)は、Type 1糖尿病の妻のためにESP32とWS2812B LEDストリップで、Dexcom CGMの値で色が変わる「BG Lamp」を自作してGitHubで公開した。市販品は約50ドルで、「3日で自作できるなら自分で作る」と作者本人は冗談めかして説明する。
ハードはESP32開発ボード、WS2812B LEDストリップ100個、明るさ調整用ポテンショメータ、モード切替用プッシュボタン、5V 6A電源を組み合わせる。LED側に330Ω抵抗と1000μFのキャパシタを入れる定石の作りで、エンクロージャーは古いIKEAランプをアップサイクルし3Dプリント部品も併用した。実測ピーク電流は5Vで3.6Aだ。長尺LEDストリップにDupontケーブルのような細線では電圧降下が深刻、との注意も添える。
ソフトはPlatformIO上のArduinoで、FastLEDとArduinoJsonを使う。中核は、Dexcomクラウドから取得した血糖値(mmol/L)をRGBアンカー間で線形補間して色に変換する処理だ。3モード(StartupTestMode、BgMode、WhiteMode)を切り替えられ、暗所では一部LEDのみ点灯させる「spatial dimming」で低輝度時の色再現を保つ。コミュニティから「データが古いまま緑表示は誤解を招く」と指摘されると、本人は「2行追加すればいい」とタイムアウトガードを実装した。
データ取得はDexcom公式APIではなく非公式のDexcom Share/Followパスを使う。Followアプリ用APIで、約1分以内の遅延でDexcom G6の値が取れるが、Dexcomのサンプリングが5分間隔のためリアルタイム性は限定的だ。ライブラリ「Hynesman/Dexcom_Follow」は古くなっていたため、現行のDexcom Shareログインに合わせ自らパッチを当てた。本人は「非公式のため、いつ動かなくなってもおかしくない」と注記し、「アンビエントなインジケータでしかない。治療判断は公式アプリと医療指導に従うべき」と強調する。