スイスのAWV Informatikは、CADカーネル「SMLib」をウェブの3D表示ライブラリ「three.js」から直接使えるJavaScriptのライブラリ「smlibpy-three」を、2026年10月28日にnpmで公開した。SMLibは3Dモデルの形状を計算するCADソフトの中核部分で、米NVIDIAが2026年10月にApache 2.0ライセンスで無償公開した。
AWV Informatikはスイスのザンクトガレンにあり、「ClassCAD」などのCAD関連製品を手がける。同社はWebサイトで、SMLibの上でCADを20年作ってきたと説明している。同社は10月12日に、SMLibをPythonから使うライブラリ「smlibpy」をGitHubで公開し、更新を重ねてきた。smlibpy-threeはsmlibpyの一部として加わった。
smlibpy-threeで作った部品や、その面と辺は、three.jsのオブジェクトとして扱われる。部品はthree.jsの表示用の立体(Mesh)になり、そのまま3Dのシーンに追加できる。three.jsでマウスの位置にある物体を調べる機能を使えば、カーソルの下にある面や辺を正確に選べる。同社は箱や円柱の寸法の指定、座標の向きもthree.jsの決まりに合わせた。計算部分はWebAssemblyに変換したSMLibで、読み込むデータは圧縮後で2.9MBとしている。
同じ機能はPython版とJavaScript版でも使える。Python版は「pip install smlibpy」で導入し、Python 3.10〜3.15、Linux、macOS、Windowsに対応する。Webサイトによると、穴や角の丸め、板金、金型などの213の機能を備え、STEP、STL、glTFなどの形式で書き出せる。AIエージェントが部品を作るためのMCPサーバーも付属し、アカウントやGPU、CADソフトは要らないとしている。
smlibpyのライセンスはMITで、商用でも使える。同社による報道発表は出ておらず、情報はWebサイトとGitHubに公開されている。