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電子ペーパーを毎秒30回書き換える実験、約20時間で後に残る変化なし

電子ペーパーを毎秒30回書き換え続けると、電力はどれだけ増え、画面はどれだけもつのか。YouTubeチャンネル「Bo Made It」の作者が、Waveshareの電子ペーパー付きボード「ESP32-S3-ePaper-1.54」で測定し、2026年10月27日(米国時間)に動画で公開した。

電子ペーパーは電子書籍端末のようにときどき書き換える用途なら電力をほとんど使わない。同氏はこのボードの1.54型の画面で、ゲームボーイのゲームを約30fpsで動かす自作の表示ドライバーを10月に公開した。公開後、視聴者から消費電力と寿命を問う声や、数時間で画面を壊しているという指摘が寄せられた。

同氏は電池を外して電力計測モジュール経由で給電し、記録したボタン操作を再生して、同じ場面を設定だけ変えて比べた。

プレイ中のボード全体の消費電流は平均約115mAで、400mAhの電池では約3.5時間しかもたない。ボードはホーム画面で何もしていない状態でも約72mAを使い、ゲームの処理で11.5mA、音声で6.3mAが加わった。

同氏が意外だったと語るのは、画面を動かす電力の小ささだ。4階調のグレースケール表示で画面への出力を有効にしても、増えたのは約7.4mAで、全体の約6.5%にとどまった。一方、各画素をどう書き換えるかを決める計算だけで17.8mAかかり、ゲームの処理より多かった。白黒2色で点を散らして濃淡を表す表示なら、この計算は4.9mAで済む。

電子ペーパーは帯電した顔料の粒を物理的に動かして表示を変えるが、粒やその周りの材料はこの速さで動かし続ける前提で作られているとは限らない。同氏が見つけたデータシートには書き換え100万回または5年とあり、30fpsで割ると9時間強になる。ただ、同氏のドライバーの1フレームはメーカーが定める1回の書き換えと同じではなく、この数字では予測できないと同氏は説明する。

そこで同氏は動く縞模様などのアニメーションを流し続け、最長約5時間の連続運転を含む合計約20時間で200万フレーム余りを表示した。長く動かした後には前の模様がうっすら残ることがあったが、数分待って何回か書き換えると消えた。試験の前後に撮った写真を比べても、後に残る変化は見られなかった。

数百時間後に画面がどうなるかはこの試験では分からないと同氏は断っている。Waveshareも動画を長時間表示する使い方は勧めていない。同氏は次に、待機時の約72mAの行き先を調べ、グレースケールの計算を効率化するとしている。

FabScene編集部

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