個人が開発した1万円台のレーザー彫刻機、設計図はGitHubで無料公開

FabScene(ファブシーン)

「Elias55745」のハンドル名を持つMakerが、手のひらサイズのレーザーカッターを設計し、設計図・ファームウェア・ソフトウェアをGitHubで全て無料公開した。自作派は部品リストと3Dプリント用データをそのまま使えるほか、完成品を64ドル(約1万200円)で購入することも、近日公開予定のキットとして入手することもできる。

有効加工範囲は50×50mmと割り切ったサイズで、出力は250mWのレーザーヘッドを搭載する。木材・革・紙への刻印が得意で、濃い色の素材ほど結果が良いが、金属への加工はできない。制御マイコンにはATmega328(Arduinoの「Nano」互換ボード)を採用し、ファームウェアはGコードベースのレーザー制御ソフトとして定番のGRBLを使用。制御ソフトウェアはLaserGRBLで、完成品は購入後すぐに使えるよう書き込み済みだ。

筐体はPETG素材で3Dプリントされており、X軸・Y軸それぞれをステッピングモーターで駆動する。Elias55745氏はモーターの調達に独特のアドバイスを添えている——Samsungの光学ドライブ(ODD)からサルベージするのが、ストロークが長く費用対効果も高いというのだ。使用済みの光学ドライブは電子廃棄物として手に入りやすく、モーターの再利用はコスト削減にもなる。PCBは自作が必要だが、回路ファイルはリポジトリからダウンロードして格安PCBメーカーに発注すれば準備できる。

出力が小さいとはいえレーザー光を扱う機器のため、安全面への配慮は必須だ。完成品にはグリーンの保護ゴーグルが同梱されており、レーザー照射中は直視しないことが強調されている。加工エリアは濃色アクリルで覆われた構造になっている。

コンパクトさと低コストを優先した設計で、革や紙への刻印など強力な加工能力は求めない用途に適したプロジェクトだ。

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