
子ども向けのロボットおもちゃは安価でも中身はそれなりにしっかりしている。問題はリモコンだ。専用品は入手性が悪く、壊れたり紛失したりした瞬間におもちゃとしての機能が終わる。erebusnz氏は息子がロボットのリモコンをなくしたとき、買い直す代わりに専用の制御基板を自作した。
製作したのはESP32S3-Super Miniモジュールを核とした「ESP32 Toy Motor Controller」で、設計データとArduinoスケッチをGitHubで公開している。ターゲットは単3乾電池4本(6V)で動く小型おもちゃ全般で、汎用性を持たせた点が工夫だ。
モータードライバーにはTB6612FNGデュアルHブリッジを採用した。古世代のHブリッジより電力損失が少なく、2系統のモーターを独立してPWM制御できる。逆接保護にはショットキーダイオード(SS34)を入れてあり、モーター動作時の電源変動を抑える470µFのバルクコンデンサーも備える。さらにNPNトランジスター2個による低サイド스위ッチ出力を搭載し、砲撃ギミックやヘッドライトといった付属アクセサリーも6Vのまま制御できる。
Arduinoスケッチは3種類付属する。配線確認用のモーターテスト、OTAアップデート付きのテストスケッチ、そしてESP32がWi-Fiアクセスポイントになってブラウザから操作するリモコンUIだ。スマートフォンのブラウザを開けば前後左右・停止・速度スライダー・射撃(SW1を5秒オン)・ヘッドライト切り替えが操作できる。モーターの回転方向が逆なら配線を差し替える代わりにスケッチ内のフラグを変えるだけで済む設計になっている。
設計はKiCadで作成されており、製造データもリポジトリに含まれている。

