Categories: 工作・開発

クルミ材と真鍮で作るセルフホスト型サーマルプリンター——ニュース・天気・数独を紙で受け取る

スマートフォンを手に取らなくても、ニュースや天気予報、パズルが物理的な紙で手元に届く。そんな装置を自作したのがTravis Miller氏だ。Raspberry Pi Zero 2Wを核にした「PC-1 Paper Console」は、クルミ材のエンクロージャーに真鍮製のロータリーダイヤルとプッシュボタンを組み合わせたサーマルプリンターで、設計ファイルとソフトウェアはGitHubで公開されている。

操作はシンプルだ。8ポジションのロータリーダイヤルでチャンネルを選び、ボタンを押すと58mm幅のサーマル用紙に選択したコンテンツが印刷される。天気予報、トップニュース(NewsAPI)、RSSフィード、メール受信箱(IMAP)、数独、迷路、選択型アドベンチャーゲーム、今日の出来事、日記プロンプト、QRコード、Webhook経由の任意のAPIデータなど16種類のモジュールを、8チャンネルに自由に割り当て・スケジュール設定できる。設定はローカルネットワーク上のWebインターフェースで行い、アプリのインストールもクラウドへの接続も不要だ。

APIキーは端末内に保存されるため外部に送信されない。数独・迷路・引用・日記プロンプトなどは完全オフラインで動作する。サブスクリプション費用は発生しない。

ソフトウェアはPython 3.12 + FastAPIのバックエンドとReact + Tailwind CSSのフロントエンドで構成されており、PCやMacでサーマルプリンターなしにモック出力を試すことができる。Raspberry Pi向けのセットアップスクリプト、OTA(無線経由のファームウェア更新)機能も含まれる。

完成品は495ドル(約7万9000円)で、クルミ材エンクロージャー、真鍮ロータリーダイヤル、58mmサーマルプリンター本体、サーマル紙ロール2本、5V 5A電源アダプター、クイックスタートガイドが同梱される。10台限定のRun 1はすでに完売しており、現在ウェイティングリストを受付中だ。

関連情報

FabScene編集部

FabScene編集部