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ラズパイCM5をスマホサイズのLinux機にするキット

Raspberry Piを使った携帯型の自作機はこれまでもあったが、物理キーボードがなかったり、独自部品が多くて再現しにくかったりという難点があった。インドネシアのMaker、Ahmad Amarullah氏が公開した「piBrick PocketCM5」は、Raspberry Pi Compute Module 5(CM5)を心臓部に据え、物理QWERTYキーボードとタッチ画面を備えたスマートフォンサイズの携帯Linux機だ。設計データはGitHubでGPL-3.0として公開されている。

本体サイズは145×80×19.6mm。画面は3.92インチのAMOLEDタッチディスプレイで、解像度1080×1240、リフレッシュレート90Hz、最大輝度500nitを備える。キーボードはBlackBerry由来のBBQ20モジュールを流用し、トラックパッドを内蔵してマウス代わりに使える。入力処理にはRP2040を補助コントローラーとして載せ、USBのHIDデバイスとして認識させるため、専用ドライバーは要らない。

映像出力はフルサイズHDMIとMicro HDMIの2系統、USBはType-CとType-Aを各2ポート備える。ストレージはmicroSDに加え、M.2スロットでNVMe SSDも使える。電源は5000mAhのLiPoバッテリーで、外部機器につなげばデスクトップ機としても扱える。注目すべきは、JLCPCBでの製造を前提に部品選定や設計ルールを組んでいる点で、発注から組み立てまでを個人でたどりやすくしている。

Amarullah氏の見積もりでは、主要部品をそろえた場合の費用は約172ドル(約2万8000円)。これまでは部品を集めて自作する必要があったが、メインボードやディスプレイ、キーボード、3Dプリント製ケースをまとめた組み立てキットがTindieで240ドル(約3万9000円)で売り出された。ただしCM5本体やバッテリー、ストレージは別途用意する前提で、完成済みの製品ではない。

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FabScene編集部

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