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ラズパイ5を斜めに収める3Dプリントケース「Saka」、タッチ式電源ボタン搭載

ねじを多用せず、Pi本体を斜めに傾けて収納し、電源は本体表面に触れるだけで入れる。Flying Horse Labsを名乗るメイカーが設計したRaspberry Pi 5用ケース「Saka」が、3DモデルプラットフォームPrintablesで非商用利用無料で公開されている。最終更新は2026年4月12日で、Raspberry Pi 5公式アクティブクーラーとTTP223容量式タッチセンサーを電源スイッチとして組み込めるのが特徴だ。

きっかけは、友人がレトロゲーム機Batocera用に使うPi 5のケースを作ろうとしたこと。最初は既存ケースの改造で済ませたが満足できず、2回目はステンレスの板金パネルや産業用プッシュボタンを盛り込んだ大計画に挑んだ。だが、ちょうど双子の父親になったばかりで時間が確保できず、BOMコストも膨らみ続けたため、設計者は一度棚上げを選択した。3回目の挑戦で立ち戻った要件は、アクティブクーラーの内蔵、リビングに飾れる見た目、組み立てが簡単、そして「ちょっとした工夫」を盛り込むことだった。

ケースは外殻が4ピース構成だ。トップ、ボトム、グリル、サラウンドを基本的にスナップフィットで組み合わせ、ボトム部のM2.5×10mm以上の皿頭プラスチックタッピングねじ1本だけで固定する。Pi本体はキャリッジに乗ってスライドする方式で、外側からねじ穴は見えない。Pi自体に角度を付けて配置することで、シルエットを四角形ではなくくさび形に見せている。電源は表面のTTP223タッチセンサーで、グリルを差し替えれば従来式の押しボタンにも対応できる作りだ。トップとボトムを別の色でプリントすれば自然と2トーンになり、設計者本人も「2色で印刷すべきだ」と勧める。

プリントは、ボトムにPETG、それ以外はPLAでも問題なく仕上がるとされる。レイヤー高は0.20mmが推奨で、組み立てに必要なのは半田付けでTTP223へヘッダーピン2本を付ける作業のみ。半田付けを避けたい場合は、無半田用のピンを圧入する方法も用意される。名前のSakaは、カスピ海方面に進出したインド・スキタイ系の遊牧民「サカ族」に由来し、流れるような側面の翼が、騎馬弓兵がたなびかせる旗を連想させたためだという。商用ライセンスは別途販売対応するという案内も添えられている。

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FabScene編集部

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