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150万円台から買える金属3Dプリンター、Scrap Labsが発表

米コロラド州BoulderのScrap Labsは、レーザー粉末床溶融結合(LPBF)方式の卓上金属3Dプリンター「Scrap 1」を、2026年4月18〜19日にコロラド州Lovelandで開催されたRocky Mountain RepRap Festival 2026(RMRRF)で初めて公開した。価格は組み立てキット版が初期割引で9600ドル(約153万円)からで、4月30日以降は1万4200ドル(約226万円)に上がる予定だ。完成品は1万7990ドル(約286万円)からで、出荷開始は2027年初頭を見込む。

LPBFは、金属粉末の薄い層を敷きレーザーで選択的に溶融して積層する方式で、内部に流路を持つ部品や格子構造など、切削加工では難しい形状を仕上げられる。航空宇宙や自動車、金型分野で使われる一方、装置1台が20万ドルを超える例もあり、専用の電源設備や粉塵管理を備えた環境が必要なため、個人や小規模工房には手が届きにくかった。Scrap 1はこの障壁を下げる狙いで、液冷と空冷を組み合わせた冷却機構とHEPAフィルターを内蔵し、作業机に置けるサイズに収めた。

主要仕様は、造形範囲100×100×100mm、200W/波長915nmのレーザー、レーザースポット径約135ミクロン、レイヤー厚30ミクロン、密度99%超だ。対応材料はステンレス鋼、工具鋼、銅、ニッケル合金、コバルトクロム。制御はブラウザベースのダッシュボードで行い、Ethernet・Wi-Fi・USBを備える。ファームウェアはオープンソースの「Klipper」を使い、自社の「ScrapSlicer」のほか、PrusaSlicerやOrcaSlicerにも対応する。

現在はアルファテスト中、12月にベータテスト、2027年6月に量産出荷開始の予定。返金可能な予約金または無料ウェイトリストで早期出荷枠を受け付けている。

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FabScene編集部

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