映画「プレデター」にインスパイアされたソナー式時計を自作、ソースコードもオープンソースで公開

FabScene(ファブシーン)| テクノロジーの「現場」を記録するメディア

映画「プレデター」の劇中シーンにインスパイアされた独特な時刻表示機能を持つ腕時計「Sonar Watch」がGitHubでオープンソースプロジェクトとして公開されている。

Sonar Watchは1987年公開の映画「プレデター」で、プレデターが腕に装着した装置でエイリアン文字によるカウントダウンを設定するシーンからアイデアを得ている。通常時は時刻が隠された状態で、ボタンを押すとソナーのような「ping」が中央から外側に向かって広がり、時針(内側の放射状ドット)と分針(外側の放射状ドット)の位置を発見して時刻を表示する。

201個のLEDとAtmega4808で構成

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Sonar Watchは201個のLEDディスプレイで構成され、Atmega4808マイクロコントローラーで制御される。電源にはリチウムイオン充電池を使用し、バッテリーとプログラマーは側面の磁気コネクターを通じて時計本体に接続される設計で、充電が容易にできる。

開発者によると、このプロジェクトを通じてKiCadによる回路基板設計、ArduinoでのC++プログラミング、SolidWorksでの3Dモデリング技術を習得したとしている。LEDは手作業で配置・はんだ付けされており、拡散層は使用せずLEDそのものが見える設計を採用している。

基板設計はKiCadで行われ、OSHParkで製造された。磁気コネクターによる充電システムにより、ケーブルの着脱が簡単にできる構造となっている。時計ストラップはAmazonで購入した磁気式の黒いリストバンドを使用している。

プロジェクトの全ファイルはGitHubで公開されており、回路図、基板設計データ、ソースコードが提供されている。

関連情報

Sonar Watch GitHubリポジトリ

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