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マイコンで1980年代のパソコンのように使えるOS「Sylphide OS」

マイコンでデスクトップやウィンドウ、アイコンのある画面を動かし、1980年代のホームコンピューターのように使えるOSが「Sylphide OS」として公開されている。作ったのはThomas Capricelli氏(Sylphide Consulting)で、現在のバージョンは0.1だ。対象はESP32-P4を積んだOlimexの小型PCや、Raspberry Pi Pico 2などとしている。

同氏はプロジェクトのWebサイトで、安く手に入るようになった今のマイコンで、使う人にもプログラムを書く人にも初期のコンピューターのように感じられる環境を作ることを目的に挙げる。キーボードとマウス、VGAかHDMIの画面、microSDカードかUSBメモリーをつないだ機器を「コンピューター」と呼び、その上で動くOSを目指す。

Sylphide OSはマイコンでよく使われるリアルタイムOSのFreeRTOSの上で動き、画面の描画やドライバー、デスクトップやメニュー、ウィンドウを管理する部分は同氏が書いた。同氏は描画やドライバーを主にC言語、GUIをC++で書き、C++はソフトが大きくならない機能に絞って使う。白黒でメモリーの少ない構成から、高性能な構成まで動かせるように作っているという。

同氏は主な対象のOlimex「ESP32-P4-PC」で、HDMIによる1280×720ドット、1677万色の表示を確かめた。ただ、基板のUSBハブが低速の機器を通さないため、キーボードとマウスは回避策を使っても同時には使えない。Raspberry Pi Pico 2向けには、USB入力とVGA出力を持つ市販の基板が見つからず、同氏が配線した基板を使う。VGAで640×480〜1280×720ドット、白黒から16色までの表示を確かめたが、USBからの入力はまだ開発中だ。ほかにFabGL(PS/2とVGA)向けと、Linuxで動くエミュレーターがある。

microSDやUSBメモリーへの保存、ネットワーク、ボタンなどの画面部品、SDカードから外部のプログラムを読み込んで動かす機能は、同氏が今後の予定に挙げている。同氏のハードウェアはKiCadで設計したオープンハードウェアで、Mercurialのリポジトリで公開しているとWebサイトは説明する。ソフトのライセンスと公開日は、Webサイトに記載がない。

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FabScene編集部

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