マイクに向かって話すと、声がロボットになったり、逆再生されたり、エコーがかかったりする。Peter Drinnan氏が開発した「VoiceMorpher」は、ESP32-S3とマイク、スピーカー、カラーTFTディスプレイ、ジョイスティックで構成するオーディオエフェクトデバイスだ。GitHubでソースコードと3Dプリント用ケースのSTLを公開している。
搭載するエフェクトは5種類。ピッチシフト(再生速度を変えて声を高くしたり低くしたりする)、リバース(録音を逆順に再生する)、エコー(遅延したコピーを重ねる)、スタッター(音を短い断片に刻んで繰り返す)、リングモジュレーション(正弦波を掛け合わせてロボット風の声にする)だ。各エフェクトの強さはジョイスティックで調整でき、240×320ピクセルのカラーTFTにリアルタイムの波形が表示される。
テルミンモードも備える。超音波距離センサーHC-SR04に手をかざすと、距離に応じて音の高さが変わる。C3からC6の3オクターブをカバーし、半音にスナップするモードと自由にスライドするモードを切り替えられる。音色は正弦波のほか、猫の鳴き声やストリング音など5種類を選べる。
さらに「Wave Lab」モードでは、バイトビートと呼ばれる手法で遊べる。カウンターを1ずつ増やしながら算術演算とビット演算だけで音をリアルタイムに生成する。2011年にフィンランドのプログラマーviznut氏が発明した手法で、1行の数式から驚くほど音楽的なパターンが生まれる。
3Dプリント用のスチームパンク風ケースも付属する。前面パネル、背面パネル、スピーカーグリル付き側面など14個のSTLファイルで構成し、ESP32-S3とディスプレイ、スピーカー、ジョイスティックを収められる。