2026年にWiiでピザを注文、コミュニティプロジェクト「WiiLink」が20年前のゲーム機を復活

FabScene(ファブシーン)

ouTubeチャンネルRetro Game AtticのPete氏が2026年1月、20年前に発売されたNintendo WiiでDomino’s Pizzaのオンライン注文に成功した動画を公開した。これはコミュニティプロジェクト「WiiLink」によってWiiのオンライン機能が復活したことで可能になった。

Wiiのオンラインサービス「WiiConnect24」は2010年代に任天堂によって終了した。さらに、今回復活したFood Channelは、元々日本限定で提供されていた「出前チャンネル」を基にしたもので、2017年に停止していた。それが2026年の今、アメリカで実用的に使えるようになった。

WiiLinkは2020年に開発が始まったプロジェクトで、WiiConnect24の全チャンネル、地域限定チャンネル、Nintendo Wi-Fi Connectionの復活を目指している。現在9つのチャンネルをサポートしており、Food Channelはその目玉機能だ。

Pete氏の動画では、Wiiのリモコンを使ってFood Channelを起動し、Domino’s Pizzaを選択する様子が紹介されている。システムはDomino’s Web APIと統合されており、現在のメニューがそのまま表示される。Pete氏は大サイズのハンドトス生地にエクストラチーズをトッピングしてカスタマイズし、配達時間29分で注文を完了させた。

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注目すべきは、UIの快適さだ。動画を見る限り、Wiiのインターフェースは滑らかに動作しており、むしろ現代の一部のモバイルアプリより使いやすそうだ。メニューの閲覧、トッピングのカスタマイズ、注文確認まで、すべてがスムーズに進んだ。

ただし、現時点では制限もある。支払いは配達時のみで、オンライン決済には対応していない。また、Domino’sの割引クーポンコードを入力する機能もまだない。住所や電話番号は一度入力すれば保存されるが、Wiiのソフトウェアキーボードは動作が遅いため、初回設定は少し手間がかかる。

WiiLink wikiによれば、現在Food ChannelでDomino’sを利用できるのはアメリカとカナダの住民のみだ。以前はDeliverooやJust Eatなどのオンライン注文APIにも対応していたが、現在は削除されている。

レトロゲーム機の保存という観点からも、WiiLinkのようなコミュニティプロジェクトは重要だ。かつてオンライン機能を持っていたゲーム機は、公式サーバーが停止すると多くの機能が失われてしまう。しかしWiiLinkのような取り組みがあれば、古いデバイスを単なるハードウェアの塊ではなく、実用的なツールとして蘇らせることができる。

WiiLinkチームは寄付で運営されている。Pete氏は動画の中で、プロジェクトを気に入ったらぜひ寄付を検討してほしいと呼びかけている。スマートフォンでも注文できる時代に、あえてWiiで注文するのは実用性というより遊び心だが、こうした技術的な挑戦とコミュニティの力が、レトロハードウェアに新しい命を吹き込んでいる。

関連情報

WiiLink wiki – Food Channel

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