
ミニチュア工具箱の3Dプリントモデルは数多く存在するが、その多くは見た目重視の展示用だ。引き出しは固定されているか、せいぜい「開く」程度で、実際に使い物になる機構とはいいがたい。
MakerWorldで公開されているTopNotchDad氏の「HF Mini Rolling Toolbox」は、そこに一線を引く設計になっている。引き出しはすべてスライドで開閉し、完全に引き出すことも可能。ホイールも実際に回転する。作者自身が「これは展示用モデルではない」と明記しているほど、可動性にこだわった仕上がりだ。
デフォルトサイズは幅約83mm、高さ約76mm、奥行き約41mmで、デスク上に置いてもかさばらない。Harbor FreightのUS General工具箱を参考にデザインされており、外観の細部も再現している。
設計面で注目されるのがスナグ(きつめ)フィットを意図したトレランス設計だ。引き出しはわずかな隙間で収まるよう計算されており、ガタつきなくスライドする。そのため、プリント前に射出量と寸法精度のキャリブレーションを済ませておくことを作者は推奨している。スケールを大きく変える場合も、トレランスの再調整が必要になる場合があるという。
蓋はフラットタイプとリブ付きタイプの2種類が同梱されており、好みや使い方に応じて選べる。AMS(マルチカラーユニット)不要で単色プリントに対応しており、印刷設定の目安はレイヤー高さ0.12mm、2ウォール、充填率15%。サポート材は不要だ。
TopNotchDad氏はMakerWorldで他にもミニ工具箱シリーズの周辺モデルを複数公開している。同氏のプロフィールページからカートやホルダーなどのアクセサリーも入手でき、組み合わせて使えるラインアップとして設計されている。このモデルは無料で公開されている。

