APPLE TREE、射出成形品質の表面仕上げを実現する産業用3Dプリンター「R1/R1 MAX」を発売

FabScene(ファブシーン)

APPLE TREEは、FLASHFORGEブランドの産業用3Dプリンター「R1」「R1 MAX」の販売を開始した。DLP(Digital Light Processing)方式を採用し、独自技術「PReS(Photon Reaction System)」により表面粗さRa5µm、精度±65µmを実現する。

R1シリーズは射出成形に匹敵する表面品質を特徴としており、外観部品や精密パーツの試作から少量量産までを金型なしで対応できる。造形サイズはR1が203×114×300mm、R1 MAXが307×162×300mm。積層ピッチは両モデルとも0.01〜0.20mmの範囲で設定可能だ。

24時間連続稼働と高い再現性

本体には産業機向けの四軸ガントリ構造を採用し、造形時の振動を抑制する。20以上のセンサーが温度、押出量、動作状態をリアルタイムで監視・補正し、高速造形や大型モデルでも安定した品質を維持する。24時間365日の連続稼働に対応しており、R1 MAXでは168時間で電気端子1850セットを連続生産できるとしている。

生産一貫性は96%を達成しており、同一モデルを繰り返し造形した際の品質ばらつきを抑えられる。製造リードタイムについては、従来の射出成形と比較して70%以上短縮できるという。

本体サイズは両モデルとも955×725×1760mm(タッチスクリーン含む)、重量はR1が297kg、R1 MAXが304kg。UV波長は385nm、最大消費電力は1500W。中小企業経営強化税制(A類型)の優遇措置に対応している。

関連情報

プレスリリース(PR TIMES)

fabsceneの更新情報はXで配信中です

この記事の感想・意見をSNSで共有しよう
  • URLをコピーしました!