接着剤不要で組み立てる第2次世界大戦の重爆撃機「B-24 Liberator」の3Dプリントモデルキット、MakerWorldでクラファン中

FabScene(ファブシーン)

第2次世界大戦で最多生産された軍用機が、3Dプリント向けのモデルキットとして登場した。

Makerの「Grafitomi」氏が設計したB-24 Liberatorの3Dプリントモデルキットが、MakerWorld(Bambu Lab運営の3Dモデル共有プラットフォーム)のクラウドファンディングで支援を受け付けている。締め切りは2026年3月26日。

「コンソリデーテッドB-24リベレーター」は、第2次世界大戦中にアメリカ陸軍航空軍が運用した重爆撃機。B-17フライングフォートレスを補完・後継する機体として設計され、航続距離と搭載量に優れていた。欧州、太平洋、地中海など全戦域で使用され、単一機種の生産台数としては史上最多の約1万9000機に上る。

このキットの特徴は、接着剤なしで組み立てられる設計にある。Grafitomi氏が専用設計した3Dプリント製コネクターブロックを使い、部品を差し込むだけで機体が完成する。全砲手席は可動式で、完成後もポーズを変えられる。完全な歴史的再現ではなく、プリントのしやすさと組み立てやすさを優先して一部の細部を簡略化しているが、全体のシルエットとプロポーションは実機に忠実に再現されている。

キャンペーン開始時点でモデルデータは95%完成しており、制作者は追加テストに注力している段階だという。支援プランは標準版(STLデジタルファイル)のほか、CAD編集向けにSTEP形式のデータを含む版、プリントした実物を販売できる生涯商用ライセンスを含む版が用意されている。

MakerWorldのクラウドファンディング機能は、2025年7月にBambu Labが開始したもの。個人のMakerが単独では実現しにくい大規模・複雑なモデルの制作を、コミュニティの支援によって後押しする仕組みだ。支援者は目標額到達後のみ課金される方式で、プロジェクトが成立しなければ請求は発生しない。

B-24 Liberatorのような大型かつ部品点数の多いモデルは、設計・テスト・調整に多くの時間を要する。接着剤不要の組み立て設計は、公差の精度管理が難しく、Grafitomi氏はキャンペーン期間中も各パーツのトレランス(寸法の許容誤差)調整を継続するとしている。完成品は航空機ファン、ミリタリーモデラー、ディスプレイコレクターを主な対象として設計されている。

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