Bambu LabのMakerWorldが著作権保護プログラム開始、ベータ版で200件の侵害リンクを削除

FabScene(ファブシーン)

Bambu Labが運営する3Dモデル共有プラットフォームMakerWorldが2026年2月4日、クリエイター向け著作権保護プログラムのベータ版を開始した。プラットフォーム外での無断使用に対し、法的パートナーと連携して削除申請を支援する。

プログラム立ち上げのきっかけは、MakerWorldの著名クリエイターAmao Chan氏の事例だ。MS氏と共同制作しMakerWorld独占公開した「Running Dinosaur Automaton」モデル(画像内の恐竜の造形物)が、海外の販売者によって無断利用された。3Dプリント版だけでなく、手彫り木製品としても販売されていた。

Amao Chan氏はSNSで状況を公開し、自作品に対するコントロールを失う無力感を表明。MakerWorldは本人の許諾を得て法的パートナーと協力し、著作権を侵害する2件のリストを削除した。Amao Chan氏は単なる宣言ではなく具体的行動への支援を評価し、この事例がプログラム体系化の契機となった。

3Dプリントの普及に伴い、著作権保護の課題が顕在化している。同一モデルが複数プラットフォームに同時出現し、それぞれ異なる報告手続きや対応時間を要する。クリエイターは侵害の検索、文書化、プラットフォームとの交渉に数週間を費やすが、成果の保証はない。著作権登録や制作過程の記録不足により、申し立てが却下される事例もある。海外での侵害では言語の壁や法的複雑さが障壁となり、多くのクリエイターが権利保護を断念している。

MakerWorldのプログラムはCreator Centerから一元的に報告でき、過去の提出資料を複数案件で再利用できる。プラットフォームとの交渉、正式な苦情申し立て、執行調整は専門パートナーが担当し、クリエイターは証拠書類の準備を支援される。国際市場のパートナーとの協力により、海外での侵害にも対応する。クリエイターの役割は主にケース提出とステータス監視に限定される。

ベータ版では既に100人以上のクリエイターが侵害を報告し、200以上の無断コンテンツリンクを削除した。報告手順はProfile、Creator Center、Copyright Support、Apply Nowの順だ。詳細な適格基準と提出資料はMakerWorld FAQで公開されている。

今後数カ月でアクセス基準を段階的に緩和し、より多くのクリエイターを対象に含める。監視メカニズムを拡大し、追加モデルとプラットフォームをカバーする。国際協力も強化を継続する。

関連情報

MakerWorld Creator Copyright Protection Program

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