3秒の音声でストレス解析するAI端末、国交省の過労運転防止事業に選定

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サウンド&ヴィジョンテクノロジーズは、同社が開発する音声解析AI端末「Care Cube TX」が、国土交通省の「事故防止対策支援推進事業」における過労運転防止に資する対象機器として選定されたと発表した。わずか3秒の音声からストレス状態と睡眠リスクを可視化し、ドライバーの健康管理を客観的データで支援する。

「Care Cube TX」は、出勤時に「○○です。出勤します」といった簡単な発話を行うだけで、独自の音声解析エンジンによってストレス状態を自動解析するAI端末。主観に頼りがちな体調申告に対して、音声に基づく客観的なデータを加えることで、見えにくい心身の不調を早期に把握し、事故や業務ミスの予防に寄与する。

国土交通省の「事故防止対策支援推進事業」は、運輸業界における交通事故を未然に防ぐことを目的とした支援事業。「過労運転防止に資する機器の導入支援」では、点呼時の健康確認の高度化や、ドライバーの心身の状態を客観的に把握することで、事故・トラブルを未然に防ぐ仕組みの導入を支援する。対象機器として選定されることで、導入企業は補助金の交付を受けながら安全管理の高度化に取り組める。

睡眠リスク測定とアルコールチェッカー連携

「Care Cube TX」は、基本の音声ストレス解析機能に加えて、睡眠リスクの計測やアルコールチェッカーとの連携機能を搭載している。今回は「休息期間における運転者の睡眠状態を測定する機器」として採択された。

主な機能は、音声解析によるストレス・睡眠リスクの測定、顔認証による本人確認と個別データ管理、出退勤打刻機能・勤怠管理ソフトとの連携、アルコールチェッカーとの連携による一元管理、音声とグラフィックによるリアルタイムフィードバックとなる。なお、Care Cube TXは医療機器ではなく、安全性を確認して医療機器とは異なる製品として開発されている。

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プレスリリース(Value Press)

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