
電子工作キット「エレキット」を展開するイーケイジャパンは2025年秋、新作工作キット2製品を発売する。クルマの仕組みを再現した「レトロフォーミュラ」と、ゴミを吸い取るロボット「オソウジー」で、いずれも実際の機械の仕組みを楽しみながら学べる教材となっている。
クルマの4つの機構を再現する「レトロフォーミュラ」

「レトロフォーミュラ」(型番:MR-9137)は、実際の自動車に搭載されている4つの主要機構を再現した工作キットだ。200点以上の部品を組み立てることで、クルマの仕組みを体験的に学べる。2025年10月15日から出荷開始予定。
再現される機構は、カーブをスムーズに曲がるための「デファレンシャルギア」、1速から4速とバックギアを切り替える「トランスミッション」、ハンドル操作と連動して前輪を動かす「ステアリングシステム」、路面の凹凸を吸収する「サスペンション」の4つ。エンジン部分は透明パーツで作られており、内部のピストン運動を観察できる。
完成後は全長約195mmのフォーミュラカーとして実際に走行可能。サイズは約W110×D195×H65mm、重さ約205g。単4アルカリ乾電池2本(別売)で動作する。対象年齢は10歳以上で、工作時間の目安は約4時間。
衝突センサー搭載の「オソウジー」

「オソウジー」(型番:MR-9138)は、走行しながら小さなゴミを吸い取るからくり掃除ロボット。電気回路を使わないメカニカルな衝突センサーを搭載し、壁などの障害物にぶつかると自動で方向転換する。机の端などの段差に近づくと落下を感知して進路を変える機能も持つ。2025年10月31日から出荷開始予定。
126個の部品で構成され、歯車やセンサーの仕組みを理解しながら組み立てられる。サイズは約W130×D150×H85mm、重さ約240g。単4アルカリ乾電池4本(別売)で動作する。対象年齢は10歳以上で、工作時間の目安は約3時間。
両製品ともに価格はオープン価格で、詳しい組み立て説明書が付属する。学校教材やSTEM教育の教材としての活用も想定されている。