
フランスのスタートアップEthylowheelは、皮膚から放出される微量のアルコール蒸気を検知するキーホルダー型デバイス「EthyloKey」のクラウドファンディングをKickstarterで開始した。息を吹きかける従来のアルコール検知器とは異なり、指先でセンサー部分に触れるだけで測定できる。
EthyloKeyは、飲酒後に皮膚から自然に放出される「Insensible Ethanol Perspiration」(不感蒸泄によるエタノール放出)と呼ばれる現象を利用する。内蔵のマイクロチャンバーが皮膚から放出される蒸気を集め、VOC(揮発性有機化合物)センサーと電子鼻アルゴリズムで分析する仕組みだ。

測定結果はデバイス本体のLEDで色分け表示される。緑(0.02%BAC未満)は運転可能、オレンジ(0.02〜0.08%BAC)は注意、赤(0.08%BAC以上)は運転不可を示す。Bluetooth接続のスマートフォンアプリでは、測定履歴の記録やアルコール濃度の予測機能も利用できる。
本体サイズは直径約40mm、高さ約15mm、重量20〜30g。筐体はアルミニウムとステンレススチール、高耐久ポリカーボネートを採用した。バッテリーはCR2032充電式で、Qiワイヤレス充電に対応し、1回の充電で100回以上の測定が可能だという。カラーはスペースグレーとローズゴールドの2色。

開発は2021年に開始され、プロトタイプを経てラボ検証と実環境テストを重ねてきた。21歳のボランティアを対象にした試験では、認定済み呼気アルコール検知器とほぼ同じトレンドを示し、ピーク検出の時間差は約2分だったという。
Ethylowheelは生物学エンジニアのJulie Bruguiere氏と物理学エンジニアのJaime Alonso氏が共同創業。製品は2026年10月出荷予定で、日本への発送にも対応している。
EthyloKeyは法的なアルコール検査機器ではなく、あくまで予防目的の参考表示デバイスである点に注意が必要だ。運転の可否は利用者自身の判断と責任に委ねられる。

