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6万1500円の解析用マルチツールが予約開始、RP2350を2個とFPGAを内蔵

FREE-WILi LLCが、手のひらサイズの電子工作用マルチツール「FREE-WILi 2」の予約受付を始めた。Founders Editionの価格は400ドル(約6万1500円)で、出荷は2026年第4四半期を予定する。同社は用途として、ペネトレーションテストと組み込み開発、教育、レトロゲームを挙げている。

中身は1台に詰め込めるだけ詰め込んだ構成になっている。Raspberry Piが設計したRP2350を2個積み、片方が入出力とスクリプトを、もう片方が画面と音とボタンを受け持つ。どちらもSRAM 8MB、フラッシュ16MBと最大構成だ。加えてLatticeのFPGA「ICE40UP5K」がSPIスレーブの模倣など、RP2350のPIOでは届かない部分を埋める。Raspberry PiのCM0も載り、こちらは64ビットのLinuxを動かしてPythonの重い処理を引き受ける。

無線は多い。ESP32-C5がWi-Fiの2.4GHzと5GHz、Bluetooth LE、IEEE 802.15.4を扱う。サブGHz帯はCC1101とLoRaの2つの無線機が1本のアンテナを切り替えて使い、Meshtasticを移植済みだとしている。ほかにNFCと125kHzのRFID、赤外線の送受信を備える。

本体は152.4×78.9×22.3mmで290gある。3.5インチ(対角約89mm)480×320のタッチ画面のまわりに、5方向の十字キーとA・B・X・Yのボタン、画面下の5つのキーが並ぶ。電池は3000mAhで、専用の低消費電力マイコンが17に分けた電源の区画を個別に入り切りする。Linuxを動かすCM0も独立した区画にあり、使わないときは切っておける。スリープ時の消費電流は60μAとしている。

解析用の装備も入る。電源は1〜5.5V/1.5Aを出せて、MOSFETのクローバー回路により電圧グリッチをかけられる。NFCと125kHz RFIDについては、同社がタグの複製と模倣に対応すると明記している。CAN FDは8Mbitで、車載機器につなげる。

日本で使う場合の注意がある。ESP32-C5とCC1101、LoRaはいずれも電波を出すが、公式サイトに技適への言及がない。 国内で電波を発するには工事設計認証が必要になる。RFIDやNFCのタグを複製する機能も、自分の持ち物以外に使えば法に触れる。

ハードウェアはオープンで、SDカードにUF2ファイルを置けば任意のアプリを起動できる。Adafruitの「Fruit Jam」と表示側のCPUがほぼ共通のため、そちらのソフトウェアがほぼそのまま動くという。同社の実演ではPICO-8とDoomを動かしている。

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FabScene編集部

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