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Googleが紛失防止タグを発表、Bluetoothの測距が誤差20cmに縮む

Googleが2026年8月12日に発表した紛失防止タグ「Google Pixel Tag」に、Bluetooth 6.0の新機能であるChannel Soundingが載った。センチメートル単位で機器間の距離を測る仕組みで、量産される消費者向け製品への搭載が本格的に始まったことになる。日本での発売は2026年11月11日、価格は単品5010円、4個セットが1万6940円だ。

Channel Soundingは、Bluetooth SIGが規格に加えた測距の機能である。従来のBluetoothでも距離の見当はついたが、電波の受信強度から推定する方式のため、あいだに壁や人が入るだけで値が狂った。強い電波を遠くから受けているのか、弱い電波を近くから受けているのかを区別できないためだ。

新方式は、2つのやり方を組み合わせる。1つは位相を使う測距で、片方の機器が信号を送り、もう片方が返す。これを複数の周波数で繰り返し、送った波と返ってきた波の位相のずれから距離を割り出す。もう1つは往復時間の測定で、暗号化して中身を分からなくしたパケットを送り、返ってくるまでの時間を測る。

2つ目を併用する理由は精度ではなく、安全性にある。中間者攻撃と呼ばれる手口では、攻撃者が離れた場所にある鍵の電波を中継し、あたかも手元にあるかのように見せかけて錠を開ける。往復時間は光の速さで決まるため、中継すればその分だけ必ず遅れる。位相による測定値と突き合わせれば、距離を偽られたことに気づける。

Bluetooth SIGは、初期の実装ですでに誤差プラスマイナス20cm程度が出ていると説明する。双方が許容される最大の送信出力を使える場合は、150m先まで正確に測れる。ただし規格が定めるのは位相と時間の情報を取り出す手順までで、そこから距離を計算する式は含まれない。用途によって適した計算方法が違うためで、開発者が自分で用意するか、どこかから調達する必要がある。

Pixel Tagは、この機能とUWB(超広帯域無線)を併せ持つ。ただしChannel Soundingを使うには、探す側のスマートフォンもBluetooth 6.0に対応していなければならない。Googleの案内では、Android 16以降かつBluetooth 6.0以降の端末が条件となる。満たさない場合はUWBだけの測位に切り替わる。広い範囲での位置特定は従来どおり、周囲のAndroid端末が拾った電波を集める仕組みに頼るため、精度はその場所にどれだけAndroid端末があるかで決まる。

個人向けの環境も整ってきた。Nordic SemiconductorはnRF54LシリーズでChannel Soundingを正式に対応させ、nRF Connect SDKのv3.0.1以降にBluetooth認証を通ったホストとコントローラーを載せた。同社は2025年10月、オープンソースのAndroidアプリnRF ToolboxをChannel Soundingに対応させ、Google Pixel 10を相手に測距を試せるようにした。NXPはKW47とMCX W72で対応を進めている。Seeed Studioは、nRF54L15を載せた小型ボード「XIAO nRF54L15」を出している。

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FabScene編集部

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