
香港のInkJoyが、E Ink Spectra 6カラー電子ペーパーを採用したデジタルフォトフレーム「InkJoy Frame」をKickstarterで発表した。独自開発のAI画像処理エンジン「ISFR」(Intelligent Spectra Fusion Render)を搭載し、電子ペーパー特有の色味の問題を補正して鮮やかな表示を実現するとしている。
InkJoy Frameは10インチ、13.3インチ、25.3インチ、28.5インチの4サイズ展開。ディスプレイにはE Ink社のSpectra 6カラー電子ペーパーを採用しており、マット仕上げで紙のような質感を持つ。解像度は10インチモデルが1600×1200ピクセル(200dpi)、13.3インチモデルが1600×1200ピクセル(150dpi)、25.3インチモデルが3200×1800ピクセル(145dpi)、28.5インチモデルが3060×2160ピクセル(131dpi)。アスペクト比は25.3インチモデルのみ16:9で、他は4:3となっている。
ISFRエンジンはディープニューラルネットワーク(DNN)とコンピュータービジョンを組み合わせ、画像内の要素を認識して個別に色調を最適化する。白い服の白飛びを抑えつつ色を鮮やかにし、背景も自然に見えるよう処理するという。また10インチ以上のモデルには「WaveMorph」機能を搭載し、画像切り替え時のちらつきを波のような滑らかなトランジションに変える。
コードレス設計とミニアプリ対応
バッテリー内蔵でコードレス動作に対応し、壁掛け時に配線が見えない設計となっている。オフラインモードも備え、Wi-Fi接続なしでも動作する。専用アプリから写真を送信でき、離れた場所にいる家族が撮った写真をリアルタイムで表示する使い方も想定されている。
ミニアプリ機能により、メモ、ニュース、天気、スケジュール、カウントダウン、月の満ち欠けなどの情報表示にも対応する。RESTful APIを公開しており、開発者は独自のミニアプリを作成したり、Home Assistantとの連携やNASからの画像取得といったカスタマイズが可能だ。
Kickstarterでの価格は10インチモデルが279ドル(約4万2000円)から、13.3インチモデルが339ドル(約5万1000円)から、25.3インチモデルが899ドル(約13万5000円)から、28.5インチモデルが999ドル(約15万円)から。出荷は13.3インチモデルが2026年1月、10インチモデルが2026年2月、25.3インチと28.5インチの大型モデルが2026年5月を予定している。キャンペーン終了は2026年1月9日。

