
CQ出版は2026年1月23日、コンピューター・サイエンス&テクノロジ専門誌「Interface」2026年3月号を発売した。定価1,300円(税抜)。
今号の特集は「C言語で学ぶ低レイヤ[デバッグ/高速化/AI処理]」で、CPUがプログラムを動かすしくみから理解する内容となっている。別冊付録として「FPGAマガジン特別版 No.5」が付く。
特集は4部構成で展開する。第1部「CPUがプログラムを動かすしくみ」では、C言語がCPUやOSの違いを抽象化するしくみ、実行環境の抽象化、アセンブリ言語との組み合わせ方などを解説する。第2部「デバッグ編」では、浮動小数点数演算の基礎知識と誤差、オーバフロー時の挙動、Armプロセッサの即値ロード命令、GDBデバッガによるアセンブリ言語デバッグ、RISC-Vでのメモリ・モデルの基本を扱う。
第3部「最適化編」では、マルチスレッド環境におけるCPUキャッシュのしくみ、キャッシュを意識したコード最適化テクニック、キャッシュの細かい挙動の探り方を紹介する。画像フィルタの処理を2.5~5倍に高速化する事例も掲載されている。第4部「AI処理編」では、プリフェッチ命令による高速化手法や、CUDAのAPIを使った行列積演算の高速化について解説する。
連載記事では、Raspberry PiでのローカルLLM動作検証レポート第3回として、RAGを作る際のベクトル検索ライブラリの構築を取り上げる。ESP32関連では、Wi-Fi電波による侵入検知AIエッジ・デバイス開発の第3回として、CSIデータの振幅・位相の可視化とノイズ除去を扱う。
新連載「ローカルLLMで実現する現場対応支援のしくみ」が開始され、第1回では現場の知識が失われる前の対策を論じる。その他、説明可能なAI、AIエージェント同士の連携、OpenAI Agents SDK開発などの連載も継続している。
OS関連では、Yocto Projectによる組み込みLinux開発入門の第22回、C言語とリアルタイムOSでのマイコン開発の最終回などが掲載されている。新連載「農業現場のエレクトロニクス」も始まり、第1回では腰の負担を軽減するマッスルスーツを紹介する。
本誌は、CPUの動作原理から最適化手法まで、低レイヤプログラミングの知識を体系的に学べる構成となっており、高速化やデバッグ力の向上、セキュリティ対策を目指すプログラマに向けた内容だ。書籍版と電子書籍版(PDF版)が用意されている。

