
工学社は、コンピュータ情報誌「I/O」2026年1月号を2025年12月18日に発売した。特集「技術の将来を占う 未来技術展望」では、量子コンピュータや次世代通信規格6G、宇宙開発など、実用化に向けて研究が進む技術の現状を紹介する。価格は1650円。B5判、128ページ。
特集ではAI以外の分野で進展する技術開発に焦点を当て、量子コンピュータの実用化に向けた課題、6Gで可能になる機能、常温核融合の研究状況、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる取り組み)の概要、AIと自動化による生命科学の変化、宇宙開発の現在地点を取り上げる。
AIに関する記事では「AIの『賢さ』とは何か」と題し、AIの能力を測定するベンチマークテストの仕組みと、実際の測定結果を解説する。
電子工作コーナーでは、連載「100円ガジェット分解」の第82回としてダイソーの「スケルトンデザインモバイルバッテリー」を分解。マイコンを使った電子オルガンの製作記事(前編)では、複数のスイッチを少ない配線で制御するキーマトリクスの仕組みを説明する。多関節4足歩行ロボットの製作記事も掲載する。
ハードウェア関連では、Intelの次世代プロセッサーアーキテクチャ「Panther Lake」、最新のフラッシュストレージ規格「UFS 5.0」、オープンソース半導体の動向を紹介。曲面に沿って変形できる切り紙型の熱電発電デバイスも取り上げる。
ソフトウェア関連では、無料の3Dポージングツール「JustSketchMe」、無料化されたデザインツール「Affinity」、言葉だけで専用AIアプリを作成できるGoogleの新ツール「Opal」などを紹介。セキュリティ分野では、2025年に開催された情報セキュリティ国際会議「CODE BLUE 2025」のレポートや、DDoS攻撃サービス「Aisuru」についての解説記事を掲載する。

