
香港のZERA Labが、乾燥とシワ伸ばしを1台でこなすポータブル衣類乾燥機「Launbot」をKickstarterで発表した。キャンペーンは2026年1月5日まで。
Launbotは洗濯機から取り出した衣類をそのまま掛けるだけで、乾燥とアイロンがけを同時に済ませる。本体サイズは170×145×60mmで重量600g。弁当箱程度の大きさながら、従来は乾燥機とアイロンの2台が必要だった作業を1台でこなす。
グラフェンヒーターとサイクロン気流で乾燥
内部には2基の小型タービンを搭載し、サイクロン状の気流を発生させる。グラフェン素材のヒーターが最大80℃まで加熱し、温風を衣類全体に循環させる仕組みだ。センサーが毎秒温度を検知して自動調整するため、衣類を傷める心配がないという。
乾燥時間はTシャツで約30分、下着なら最短1分。消費電力は300〜450Wで、一般的なドラム式乾燥機の10分の1以下に抑えられるとしている。動作音は45dBと掃除機より静かな設計になっている。
用途に応じて使い分ける3種類のアタッチメントが付属する。「Drying Bag」はTシャツや下着、靴下など小物を最大5点まとめて乾燥でき、UV-Cライトによる除菌機能も備える。「Torso Airbag」はシャツやパーカー、ジャケット用で、エアバッグが膨らんで衣類を内側から伸ばしながら乾燥させる。「Pants Airbag」はズボンやジーンズ用だ。いずれもアイロンなしでシワを伸ばせる。
ダニ除去や消臭にも対応
UV-Cライトと温風の組み合わせにより、洗濯では除去しきれないダニや微生物を除去するモードも搭載する。洗濯せずにクローゼット内の衣類をリフレッシュする用途にも使える。専用のフレグランスタブレットを使えば、タバコや保管臭を消して香りを付けることも可能だ。
2026年2月に量産開始、同年4月から出荷予定。本体はABS樹脂と金属で補強された構造で、バッテリーを内蔵しないためAC電源が必要となる。対応電圧は110V/220V。

