
MetaとOakleyが2025年6月、スポーツ向けAIグラス「Oakley Meta HSTN」を発表した。3K(Ultra HD)動画撮影機能と8時間のバッテリー持続時間を実現し、IPX4防水規格でハードなスポーツシーンにも対応する。価格は399ドル(約5万6000円)からで、7月11日に予約開始予定だ。
Oakley Meta HSTNは、Oakleyの代表的デザインにMetaの技術を融合したスポーツ向けスマートグラスだ。ハンズフリーで動画撮影が可能で、内蔵スピーカーで音楽やポッドキャストを楽しめる。また、MetaのAIアシスタント「Meta AI」を搭載し、音声コマンドで様々な操作や情報取得ができる。
同製品は、MetaがEssilorLuxotticaとの提携により展開する2番目のスマートグラスシリーズとなる。1作目の「Ray-Ban Meta glasses」は発売以来数百万台を販売したという。
スポーツ特化の機能を搭載
Oakley Meta HSTNの特徴は、アクティブなスポーツシーンを想定した機能にある。通常使用で最大8時間、スタンバイモードで最大19時間のバッテリー持続時間を実現し、20分の充電で50%まで回復する急速充電にも対応する。付属の充電ケースを使用すれば、最大48時間の外出先での充電が可能だ。
撮影機能では、Ultra HD(3K)解像度での動画撮影を新たにサポートした。従来のRay-Ban Meta glassesと比較して高解像度での記録が可能になり、スポーツの瞬間をより鮮明に記録できる。
Meta AIとの連携では、「Hey Meta, 今日の風の強さは?」といった音声コマンドでゴルフ場の風況を確認したり、「Hey Meta, 動画を撮って」の指示でハンズフリー撮影を開始できる。サーフィンの波情報確認など、スポーツに特化した情報取得も可能だ。
著名アスリートを起用したマーケティング展開
Metaは同製品のプロモーションに、サッカーW杯優勝者のキリアン・エムバペ選手と、NFL3度のスーパーボウルMVPを獲得したパトリック・マホームズ選手を起用したグローバルキャンペーンを展開する。
販売地域は、アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、ベルギー、オーストラリア、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークで開始され、メキシコ、インド、アラブ首長国連邦でも年内に販売予定だ。
限定版のOakley Meta HSTNは499ドル(約7万円)で7月11日から予約開始し、その他のラインナップは399ドル(約5万6000円)から今夏後半に発売される。